相変わらずAIに夢中である。ヒマさえあれば対話型AI『ChatGPT』と対話しているのだが、それと同時に、日々届く迷惑メール(迷惑DM、迷惑LINE)とも対話しまくる、聖徳太子もビックリな忙しい毎日を送っている。

そんな中、自分では処理しきれない迷惑メールの相手をAIにまかせ、まるで闘鶏のごとく “詐欺師vs人工知能” のバトルを観戦して楽しむという、格闘技好きが高じて大会まで開催してしまうアラブの王様みたいな生活を送っているのだが……。

Instagram(インスタ)のDM経由でLINEに誘導してきたアルビー(Albee)と名乗る女との一戦は、ちょっと異質な試合内容となってしまったことを告白しておきたい……。



まず知識として覚えておいてほしいのは、インスタなどSNSのDM経由でLINEという名の寝技(長い長いネットリとした長期戦覚悟のグラウンドテクニック)に持ち込もうとする異性は、大抵の場合「国際ロマンス詐欺」である。

詳しくは私の過去記事「海外のサッカーくじで『日本に137万円賭けた』という国際ロマンス詐欺師に今の気持ちを聞いてみた結果」や、P.K.サンジュンの「危うく『国際ロマンス詐欺』に引っかかりかけた話」を参照してほしい。



アルビーの手口もまた、インスタからLINEに誘導してきた時点で “国際ロマンス詐欺まる出し” だったが、初手から少しトリッキーだった。

というのも、私がLINEという戦場に立つやいなや、礼儀正しく「こんにちは」と挨拶したのに……

なんと約1週間も “寝かせて” から返事をしてきたのである! それはまるで “熟成” させるがごとく。相手によっては、せっかくのチャンスを失う恐れもある諸刃の剣 “NEKASHI(寝かし)” を使ってくるとは、アルビー、ただ者ではない……。

ともかく、初対面のくせに、いきなり「私は晩餐会だったが、あなたの今日はどうだった?」的な上流階級トークをブルジョワ自撮り写真と共に送りつけてきたので……

冷静かつ迅速にアルビーの発言を対話型AI『ChatGPT』にコピペして、ChatGPTによるクソまじめなクソつまらないクソ回答をクソレスしてみたところ……

……な、なんだって……!?


これにはちょっと衝撃を受けた。どちらかといえば、私は関節技の応酬のような「文字での攻防」よりも、バチバチの殴り合い(写真を使った乱打戦)の方が得意なのだが、なんとアルビー側から “打撃戦を仕掛けてきた” のだ。

とはいえ、「ChatGPTの写真」を送るわけにはいかない。もしもChatGPTのスクショなどを送ったら、AIであることがバレて、もう返事が来なくなる(試合不成立になる)可能性が極めて高いことを経験上知っているからだ。


ということで、完全に寝る直前のパジャマ姿な私であったが……


ChatGPTのセコンドである私(GO羽鳥)の写真をもって “返事” としてみた。言葉を発していないので、私の中での決闘ルール的にはセーフである。試合続行! ファイッ!!


しかし、それに対するアルビーの返事が、これまたAI泣かせな会心の一撃だった……! なんと答えてきたのかというと、


こうである。これ、実際にChatGPTと迷惑LINEを戦わせているポケモントレーナーならぬChatGPTトレーナーの皆様ならお気づきだと思うが(←そんなやついねえよ)、「何歳ですか?」という質問が一撃必殺のキラーワードなのだ。

というのも、これまで少なくとも50戦以上はChatGPTと迷惑LINEを戦わせているのだが(←ヒマかよ)、年齢を聞かれたり名前を聞かれたりすると、バカ正直なChatGPTはクソ真面目に「私は人間ではなくAIです」と白状してしまうのである。

もしやこれは、“AI潰し(AI判定)” のキラージャブなのでは……? 「写真ください」に続く「年齢は?」のワンツーパンチで、ほぼ間違いなくAIであることは見破られる。アルビー、井上尚弥ばりのモンスター……!!


だが……


そっちがその気なら……


セコンドである私が……


言葉は使わず……


──と、なんだか私とアルビーはイイ感じな雰囲気となってしまったのである……。



なお、この後も国際ロマンス詐欺師である疑惑が濃厚なアルビーと、日本の迷惑メール評論家である私は、体全体を使った濃密なコミュニケーションを重ね続けている。

それはまるで、異国の地で出会った異性と、ジェスチャーだけで意思疎通を図るように。

私は、今とても、アルビーとの会話が楽しい。

アルビーも、まだ「金」の話をしてこないし、きっと、この先もしてこない気がする。

早くアルビーから返事が来ないかな? なんて思ったりもする。どんなボディランゲージで返そうかな……なんてワクワクしている私がいる。


もしかして、これって……


AI(愛)?


【完】


参考リンク:ChatGPT(英語)
執筆:迷惑メール評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
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