「町中華」に「ガチ中華」……いまフード界でアツいのは中華料理であろう。
チャーハンとか、エビチリ、麻婆豆腐みたいなガッツリ系もいいけど、私が好きなのがおやつ感覚で食べられる飲茶系の中華である。中でもラブなのが肉まん。この寒い季節に外で食べるのがいいんだよねえ。
そんな肉まん界にも、ガチの波が来ている……! なんと20種類もの肉まんを発売する店「ともちゃんの肉まん」なる店が池袋にあるのだ!
・ガチ中華エリアにある肉まん屋
「ともちゃんの肉まん」があるのは、ガチ中華スポットとして注目を浴びている池袋駅北口。
東口とか西口のショッピングエリアと違って、北口はなかなかディープだけど、このあたりは昔から中華食材店とかあって面白い場所でもある。
「ともちゃんの肉まん」のお店は池袋駅の北口から徒歩1分の場所にあるのだが、実はちょっと分かりづらい。というのも……
「串かつあげあげ 池袋総本店」という店の一角にあるから。
居候とか間借りみたいな感じで営業しているので、知らなかったら完全にスルーだと思う。
・驚異の20種の具材
コンビニの肉まんとかだと、あっても5〜6種類くらいだと思う。肉まん、ピザまん、カレーまん、あんまんに季節限定の味が一種類、って感じだろうか。
ところが「ともちゃんの肉まん」はなんと20種類もバリエーションがあるのだ。しかも、ピザまんとかカレーまんとかはなくて、ぜんぜん知らない味ばっかり……。
多分、一番ベーシックなのが「豚肉と白菜入り中華まん」だと思う。ほかは「豚肉とセロリ」とか「牛肉と大根」とか「羊肉とパクチー」とか。
変わったところだと「麻辣牛肉中華まん」とか「ニラと卵」、「スペアリブとつけ白菜、春雨入り」なんていうのもある。
ふぅん、中華料理をなんでも饅(まん)で包みましたって感じがいいじゃないの……。人気の『チェンソーマン』風に考えると「肉まんの悪魔」に支配された店みたいだなと思った。ともちゃんは肉まんの悪魔なのかもしれない。
・お店の人に人気商品を聞いてみた
しかし20種類見てても何が美味しいのか見当がつかないので、お店の人におすすめを聞いてみた。
一番人気は「麻辣牛肉中華まん」で、その次に人気なのが「豚肉とパクチー」、あとは「牛肉と大根」なんかも人気らしい。
下の方にある野菜メインの中華まんが気になったので、美味しいかどうか尋ねたところ首を横に振られてしまった。正直だなあ。いろいろ聞いてみた結果
・麻辣牛肉中華まん
・キノコとキャベツ入り中華まん
を注文してみた。ちなみに、価格はひとつ260円。2個買うと500円だった。
「麻辣牛肉中華まん」は外側にラー油が染み出している。
まず感じたのは、饅頭部分の美味しさ。ほのかな甘味とモチモチ感が手作りならでは。麻辣というわりに、辛さ自体はそこまででもなかった。ただ、香辛料がガチ中華。八角がきいている、ちょっとクセのある本場の味だった。
「キノコとキャベツ入り中華まん」は、なんというかやさし〜い味。「麻辣牛肉中華まん」ほど香辛料のクセはないけれど、ちょっとマンと一緒に食べるには中の具材の味にパンチに欠ける部分もあったり……。肉が入ってないせいもあるかもしれないけど。
そういえば、高校の修学旅行で中国に行ったときも、炒めたニラだけ入ってる中華まんなどを出されたので、こういうボンヤリ感もまた本場っぽいのかもしれない。
日本の中華まんとは一風違う味わいだったことは間違いない。今日は売り切れてたけど次は「スペアリブとつけ白菜、春雨の中華まん」あたりも食べてみたい。
ちなみに、ともちゃんの肉まんは池袋のほか、浅草にも店舗がある。また、オンラインショップもあって、人気の肉まん10種セットや20種類コンプリートセットなども販売されているので興味のある方はチェックを。
コロナで自粛期間中、暇を持て余した私は家でひたすら肉まんを作っていた。今度肉まんをつくるときは、ともちゃんを見習って自由な発想でいろいろ包んでみようかな……。
・今回訪れたお店
店名 ともちゃんの肉まん 池袋店
住所 東京都豊島区西池袋1丁目24-1
営業時間 AM10:00〜PM10:00
参考リンク:ともちゃんの肉まん
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.
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▼「ともちゃんって誰ですか」って聞きたかったのだが、お店の方が日本語得意ではないようだったので聞けず……!