最近「ガチ中華」が静かなブームを呼んでいる。例を挙げると、中華フードコート「友誼食府(ゆうぎしょくふ)」では四川・西安・雲南などの味を楽しむことができ、香港で人気の米麺ブランド「タムジャイサムゴー」には毎日行列ができている。

そんななか、原宿に中国で人気のひと口肉まん「パオセン イェーパオズ」の日本1号店が誕生した。実際に食べた感想と、ちょっと気になる点を正直にお伝えしよう。

・パオズは美味しい

パオセン イェーパオズは2020年に創業し、わずか2年で中国全土に300店舗を展開しているのだとか。1日最高60万個もの売上を記録している人気ブランドである。

日本1号店は2022年5月14日に誕生したばかり。実際にお店に行ってみると、開店3日目ながら意外と空いている。この日は雨降りだったからかな?


メニューは、火鍋パオズ・麻辣パオズ・白ネギ肉パオズ・キノコ肉パオズ・ミックスパオズの計5種類。いずれもひと口パオズが4個入って税込580円となっている。そのほか、飲み物はビール2種とソフトドリンク2種。


購入したのは麻辣パオズ・白ネギ肉パオズ。それに「茶π(ちゃぱい)」のピーチウーロン茶(税込280円)だ。


丸い紙製容器にパオズがそれぞれ4個ずつ収まっている。ちなみに左が白ネギ肉パオズで、右が麻辣パオズだ。


ひと口肉まんというだけあって小ぶりでかわいらしい。まるでドラクエの「スライム」みたいだな。


こんなに小さいのに中には具がぎっしりと詰まっている。シュウマイと違って皮が厚いので、1個の食べ応えもしっかりとしている。おやつにちょうど良いかもね! 小腹が空いたら食べたい味とサイズ感。ツマミにも良さそう!



・気になる点

商品は良いと思う。近くで売ってたら時々買いたいとさえ思う。しかしニュースリリースによると……


「作り立て・蒸したてのパオズ(肉まん)は、”賞味期限10分”で、出来上がってから10分以内に食べていただくことを推奨しております」(PRTIMESより)


とある。イートインスペースがしっかり確保されていれば条件を満たせるかもしれないけど、お店に席は3つしかない上に、そのスペースは広くない。

しかも、注文してからパオズを蒸し上げるので、来店客はみんなそのわずかなスペースで待つことになってしまう。そんななかでイートインスペースを使うのは少々気が引ける。ちなみに、訪れたときは出来上がるまで約20分ほどかかった。

結局のところ、この日はあいにくの雨だったので外で食うことができず、30分かけて家まで持ち帰ることになった。雨の日は10分の賞味期限を守れない……。


改めて思うが、10分で食べられなかった場合や、冷めてしまった場合の美味しい食べ方についてアドバイスをしてほしかった。レンジでの加熱方法を紙にプリントして入れてくれるとかね。

お店のこだわりだってあるのだろうが、今の状況では利用しやすいとは言い難い。今後さらに店舗を拡大する計画があるみたいだけど、大丈夫かな……。

とにかく肉まんは美味しいので、販売方法にもうひと工夫ほしいところ。パオセンイェーパオズのこれからに期待したい。

・今回訪問した店舗の情報

店名 パオセンイェーパオズ
住所 東京都渋谷区神宮前6丁目4番地2号 神宮前Fビル
時間 11:00~21:00
定休日 なし

参考リンク:PRTIMES
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24