映えやフォトジェニックといった言葉が流行して久しいが、どうやら高みを目指す動きはとどまるところを知らないらしい。こういうのも先日、団子が瓶と缶の中に入った商品を見つけたのだ。

世の中、どこまで映えを求めているんだよと思いたくなる一方、容器内に団子がスッポリ収まっている姿は美しさを感じずにいられない。どれ……味も気になるし、アラフォーのオッサンがいっちょ買ってみるとしよう!

・福岡で見つけた団子

件(くだん)の商品を見つけたのは、福岡県博多の「KITTE博多」内にある博多やまだや。美味しそうなものがたくさんあるなァ〜と眺めていたら、思わず二度見する自分がいた。なにせ……

先に書いたように瓶と缶の中に団子がスッポリ入っていたのである。これをSNSに投稿したら「いいね」はもちろん、バズる可能性だってあるだろう。さて、映え写真でも投稿しますかァ……!

そう意気込み、私は缶の恋だんごみたらし(698円)とびん団子みたらし(798円)を購入。ホクホクのワクワクで帰宅したのだった。……これから悲劇が訪れることを知らずに。


・缶入り団子で映え撮り

まずは缶の恋だんごみたらしの方から映え撮りに挑戦してみるとしよう。正面から撮ってみると、ナチュラルに映えているあたりなかなかヨロシイのではないだろうか。ただ、本番はここから。

中身の団子を取り出して、美味しそうな1枚が撮れてこそ映えであろう。私もライターの端くれ。角度や撮り方などは把握しているし、映え撮りなんて朝飯前……と思いきや!

あっ……


な、なんということだろう。ある意味、ヤバい1枚が撮れてしまった。そして……


残り2本を取り出してみても上手くいかず……。説明書もろくに読まなかったし、きっと私のやり方がマズかったのだろう。まぁいい。瓶で映えたらノーカンにしよう。


・次はイケるはず

ということで瓶で再度映え撮りに挑戦。今度は脳内でイメージトレーニングをしたし、同じ失敗は繰り返さないぞ。ゆっくり、ゆっくり……慎重に団子を取り出していけば……


あっ……


取り返しのつかないことをやってしまっているのは気のせいだろうか……? 映えるところのみアップしたらいいやんと言われるかもしれないが、せっかくなら最初から最後まで映えたい。包み隠さず私は映えたいのだ。


・どうにかして映えたい

こうなってしまった以上は仕方ない。その後、どうにか映え撮りしようとするも……

違う……


なんか違う……


……


……なんてことをしているうちに疲れたので食べることにした。ちなみに味は素直に美味しい。モチッとした団子と上品で甘すぎないタレで間違いなし。あと印象に残ったのは、缶入りの団子の方が気持ち柔らかかったこと。また、瓶の方がきなこの甘さを抑えているような気がした。

結果として最初の写真が1番映えていて、あとは放送事故みたいになってしまったが、ラムネやメロン、梅など変わった味もたくさんあったので興味のある人は試してみてはいかがだろう。なお、きなこはどうしてもこぼれると思われるため、食べる際には十分注意していただきたい。

参考リンク:博多やまだや
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼缶には「恋みくじ」がついている