松阪肉を中心に様ざまな肉や食品を取り扱う『柿安』が、このたび『すき焼団子』を発売したらしい。……聞き間違いじゃないぞ、すき焼きの団子だ! 

商品説明写真には、ご丁寧にすき焼きのタレと生卵まで添えられている。まあ、しょう油を使った割り下であれば、合わないこともないか? いっちょ、確かめてみるとしよう。


・柿安の牛肉しぐれの煮汁を使用

『すき焼団子(税込162円)』を販売しているのは、柿安の和菓子業態である「口福堂」と「柿次郎」。もとよりこれらの店舗で販売する団子は人気であるし、牛についてのノウハウは完璧なので組み合わせてみよう、ってなものだろう。


柿安の『減塩 牛肉しぐれ』の煮汁をタレとして使用し、牛肉の旨みが凝縮した煮汁を団子のタレに合うようにさらにアレンジ。粗く刻んだごぼうやお麩、ネギを具材として加え完成させたようだ。

素材としては最高のものばかり、あとは団子との相性がどうなるか……という話になる。ワクワクしながら買いに行くと、夕方ということもあってか、そこそこ数が減っている模様。


店員さんに人気のほどを尋ねると意味深な笑顔で返されたが、どういうことなのか。笑顔の意味が気になりつつ『すき焼団子』を3本購入し、帰路に就いた。


・大いにアリなすき焼団子

さっそく皿に取り出すと、見た目はみたらし団子に近い。ちょいちょい固形物散りばめられているが、恐らくごぼうなどの具材だ。美味しそうだな。


まずはひと口食べてみると……なるほどこれは、すき焼きだわ! 割り下っぽい風味と肉の香りが、まさしくすき焼き。シャリシャリとした、ゴボウやネギもそれらしさを醸(かも)し出している。


なんと言うか、すき焼きのシメに食べるうどんとか、そんな感じだ。そう言えば写真説明で卵が添えられていたなと思い出し、団子を溶き卵につけてみたが、これまた悪くなかった。


アリかナシかで言えば、『すき焼団子』は大いにアリだ。オヤツというより、食事として楽しめる味と感じた次第。

一度食べてみると、団子の無限の可能性を知れる、そんな一品だった。2023年1月5日より販売されているので、気になる人はおひとつどうぞ。

参考リンク:柿安「すき焼き団子
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼柿安のノウハウを詰め込んだすき焼き団子

▼アリだな……

▼卵を付けてもよし

▼うどんっぽさもありました