ついに……ついについに……! ついにカタールW杯が開幕した! これから約1ヶ月、世界中が熱狂する4年に一度の祭典が始まったワケだが、やはり注目すべきは日本の試合。我らがニッポンだ!!
大事なのはグループリーグの初戦である11月23日のドイツ戦、そして27日のコスタリカ戦。結果次第でグループ突破の運命が決まると言っても過言じゃないこの2試合だが、キーマンはやはり三笘薫(みとま かおる)選手であろう!!
こういうのも、三笘選手はマジでスゴい。今回のW杯でブレイクするのは間違いなし。個人的には三笘選手のプレーでドンぶり3杯は食えるくらいに期待している。……だがしかし!
1つ重大な問題があって、当編集部はサッカーに興味ある記者がとにかく少なく、楽しみを共有できない。W杯が開幕したにもかかわらず「えっ、W杯って今年?」「どこの国と対戦するの?」などと、1ミリも興味ない声さえ聞こえてくる状況なのだ。まぁ興味ないものはないで仕方ないことだが……
そうは言ってもW杯だからサッカー好きの私は居ても立っても居られない。こうなったら、当編集部のお祭り男・佐藤英典記者(佐藤パイセン)に話を聞いてもらうしかないだろう。
ちなみに佐藤パイセン、オッサンでありながら流行に敏感な身。優勝予想は開催国のカタールとズブズブの素人だが、日本選手の名前は聞いて辛うじて分かると言ってたし、なんだかんだ勉強しているはず。W杯はお祭りだから守備範囲内。きっと興奮を分かち合ってくれるに違いない!
──パイセン、佐藤パイセン! ついにW杯始まりましたね! 時差が6時間あるだけに、もう初日から寝不足でシンドイですよ。でもこのシンドさが特別感あってまたいいというか!
佐藤「お、おう……そうだな!」
──ちなみにパイセン、誰に注目しています? 僕は三笘選手です。ドイツ、コスタリカ、スペインと相手は強いですけど、あのドリブルは必ず通用します。スーパーサブとして出場しても “仕事” をしてくれると思っているんですよね〜!
佐藤「そ、そうだな。三笘……ね。いいんじゃないか。いいと思うぞ……!」
──とにかく速くてキレッキレ。ボールを持つだけでワクワクしますし、相手をチンチンにする(コテンパンにする)姿が今から思い浮かびますわ!! おっと、興奮しすぎて喋りすぎました。パイセンの注目選手を教えてください。
佐藤「そうだな〜俺はね……」
佐藤「岡崎慎司だな!!」
──あはは! 岡崎選手! 利き足は頭で守備にも貢献してくれる貴重な存在ですしね〜……って、岡崎選手は召集されてないですって。別にボケなくていいですよ(笑)
佐藤「そうだ、そうだ、そういえばそうだったな。シンジはシンジでも香川真司の方だったわ!!」
──そうそう、やっぱり日本の10番といえばシンジ・カガワ! ドルトムントやマンチェスター・ユナイテッドといったビッググラブにいたから、世界規模で名前を知られてますしね……って、呼ばれてねぇわ! 真面目に答えてくださいよ、まったく……。
佐藤「冗談だよ、冗談。ちょっとトリッキーなフェイントかけただけだって。冗談をスルーできないようじゃ、簡単にマタ抜きされるぞお前は。ホントに注目してるのは大迫だよ。ハンパないからな、大迫は!!」
佐藤「大迫ハンパないって! 大迫ハンパないって!! ついでに佐藤もハンパないって!! そんなんできひんやん普通〜でもできちゃうのが大迫と佐藤……って、そうだそうだ、大事なキーマンを忘れてたわ。あとはな……」
佐藤「やっぱり本田だろ。ケイスケホンダだ。本田と長友がいればイイ勝負になるはず。相手によっちゃ、チンチンだろうな。ウン」
──さっきから大人しく聞いてりゃ……長友選手はいるけど、大迫選手とケイスケホンダはいねぇよ! ていうか……
──佐藤がハンパない必要は……
──ないだろうがよぉぉぉぉ!!!!
──スーパーゴォォォール!!!!
佐藤「ギャァァァァァ! ギブギブギブギブ!! なんでこんな展開になっているのか理解できないけど、テキトーなこと言って悪かった。実は俺、三笘のこと全然知らないんだよ!」
──それならもっと早く言ってくださいよ。じゃあどうスゴいのか簡単に説明するので覚えておいてください。三笘選手は現在25歳。神奈川県川崎市出身、さらには川崎フロンターレの下部組織出身で今はイングランドプレミアリーグのブライトンでプレーしています。
大学進学からプロ入りしたんですが、2020年のルーキーイヤーから大活躍。13得点12アシストでJリーグベストイレブンにも選出されました。彼の武器はなんといっても切れ味鋭いドリブル!
──爆発的な加速力とスピードで相手を置き去りにして、決定的な仕事をするのが特徴です。ちなみに利き足は右で主戦場は左サイド。縦に行ってよし、内側にカットインしてよし。
──ゴール数とアシスト数に現れているようにシュート、パスのどちらもうまいのも特徴ですね。とにかく彼がボールを持ったら注目してください。ドリブルは特に!
佐藤「……(お前のスピードじゃよく分からんが)」
──ざっくり言うと以上です。ご静聴ありがとうございました! これで日本戦が楽しみになると思います! 三笘選手は熱発で合流が遅れましたが、100%で臨めるようにすると語っていただけに出場する機会はあるでしょう。そして仕事もするでしょう!
佐藤「……あ、ありがとう。なんだか興味が湧いてきたような気がする。ドイツ戦のキックオフは23日で日本時間の22時だな! よ〜し、じゃあテンション上がったところで最後にアレやっとくかぁ!」
佐藤「がんばれ〜〜〜〜〜」
佐藤「ニッポン!」
【完】
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.