ある日、いつも通り犬の散歩をしていると、ふとあるものに目が止まった。土の崩れた跡がまっすぐに山の中へ消えている。間違いない、獣道だ。

見たところ道幅はかなり広めで、崩れた土も新しい。つまり……大型の何かが頻繁にここを通過してる……ってこと……!?

なんだか嫌な予感がする。もしここがクマの通り道だったとしたら、いつ遭遇してもおかしくない。

このままじゃ安心して散歩もできないじゃないか……! 不安に駆られた筆者は、勢いのまま暗視カメラを購入。通行人を特定するべく、さっそく仕掛けてみることにした。


・暗視カメラ購入

そんなわけで我が家にやってきたこちらのカメラ。Amazonで販売されており、価格は税込7900円だった。


セット内容はこんな感じ。SDカードや設置用の金具などもついているのが嬉しい! それではさっそく撮影のための準備を始めよう。


まずは裏側のカバーを外して、単3電池を4本セットする。電池はセット内容に含まれていないので、あらかじめ自分で準備しておこう。

付属している専用の電源アダプタを接続して給電したり別売りのソーラーパネルを使って給電することも可能だ。


続いてマイクロSDカードをカチッと音がするまで差し込んで……


「テスト」モードでスイッチオン!


テストモードではカメラに映っても録画はされないので、「この場所でちゃんと撮りたい場所が映るかな?」とか「暗い所でもちゃんと撮影できるかな?」などと確認しながら、ゆっくりと詳細設定を行うことができる。


設定項目の数はかなり豊富で、監視をする時間帯や撮影秒数、解像度など細かいところまで自分で決められる。野生動物の確認だけでなく、防犯カメラとしても役立ちそうだ。


準備が整ったところで、付属のベルトを使って獣道のすぐ横にある木にカメラを設置! 


本体はiPhoneより小さい上に周りの緑に溶け込む迷彩カラーをしているため、少し離れるともうどこにあるのか分からない。これなら警戒されることなく獣道のヌシを撮影できそうだ。

頼むぞ、私が今後安心してこの道を通れるかどうかは君にかかっている……! ドキドキしながらカメラの電源を「オン」にし、監視録画を開始してその場を去った。


・いた

それから3日が経過した後、カメラを回収。少々強めに雨が降った日もあったのだが、電源にもボタンにも全く影響はなかった。これだけ防水性能がしっかりしてるなら、屋外でも安心して使うことができそうだな。


果たして獣道のヌシはカメラの前に現れたのだろうか……!? 確認してみると、どうやら3日間で撮影できた動画は3つあるみたいだ。緊張しながら1つ1つ確認していく。


まず1つ目。……うん、何もいない。風で揺れた葉を認識しちゃったのかな?


2つ目。これも葉を誤認してしまったらしい。やっぱりそう簡単に撮影できるようなもんじゃないか~、などと思っていたら……


!?


いたああああああああ!!!!!!


慣れた様子で獣道を登っていく大型動物。カモシカだ。

カモシカが作った道なら、あれほど土がむき出しになるのも道幅が広くなるのも納得である。これで今後この道を通る時に余計な心配をしなくてすむな……クマじゃなくて本当によかった。ありがとう暗視カメラ~!!


・今後もお世話になる予感

それにしても、めちゃくちゃ映りがいいな。今回カメラを設置した周辺には街灯も建物もなく、夜は確実に真っ暗なのだが思った以上に風景がくっきりと撮影されていて驚いた。

ちなみにこちらのカメラ、日中でもしっかり撮影することができる。暗い所では赤外線を使って撮影するため白黒になってしまうけれど、明るい所ではちゃんとカラーで撮影されるぞ。

1万円以下という価格を考えると、だいぶコスパがいいのではないだろうか。

今後、畑を荒らされたり怪しい痕跡があったりしたら積極的にこれを使って調査をしていこう。いい買い物ができた。

参考リンク:Amazon
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.