私(佐藤)は最近「龍が如く」シリーズのゲームをよくやっている。このゲームの主な舞台は新宿歌舞伎町をモデルにした「神室町」という架空の街だ。街のあちこちには実在するお店の看板が数多く掲げられている。

それらの中で大抵どの作品でも目につくのが「釜寅」の看板だ。名前は知っているし、釜めしの宅配屋であることも知っている。でも利用したことがない! って訳で実際に釜寅の釜めしを注文したら一発でファンになってしまったよ!!

・釜めし食いたくなる

宅配御膳「釜寅」は株式会社ライドオンエクスプレスホールディングスが運営を行っており、宅配寿司「銀のさら」や宅配代行サービス「ファインダイン」などの事業も同社が手掛けている。釜寅は2004年6月に1号店が誕生し、現在は北海道から鹿児島まで全国的に展開している。

さて、私は今年に入って「龍が如く」シリーズを5作ほどプレイしている。すべて「龍が如くスタジオ」が制作したもので、ゲームの舞台はいずれも神室町だ。街のどこかしらに必ずといって良いほど釜寅の看板がある。何度もその文字を目にしていると、いつしか「釜めし食いたいなあ」という気持ちが芽生え始めた。


こうなったら頼むしかねえ! って気持ちになったので、同社のサイトのメニューを見たところ、今の釜めし事情に驚いた。


1way容器だと!? 使い捨て容器で釜めしが食えるようになってるとは知らなかったよ!!


同社のニュースリリースによると、構想開発に3年を費やし、2020年10月から全国の店舗でこの容器を採用しているそうだ。回収がわずらわしいって人でも、頼みやすいのかもしれないね。


・旨さの極

ってことで、その1way容器で「松茸と炙りサーモン釜めし」(税別2200円)を頼んでみた。ちなみに1way容器は通常の回収容器よりも100円高くなっている。回収の方が手間がかかるから、通常メニューの方が高くなる気もするけど、逆なんだね。


風呂敷みたいな袋が可愛らしい。マイバッグとしても使えそうだ。


こちらがフルセット。釜めしに薬味と漬物。それから茶漬け用の出汁がついている。


フタを取ると、ふわりと漂う松茸の香り! 容器は保温性の高い発泡素材を採用しているとのこと。たしかにアツアツのままだ。


今季初の松茸を釜めしで食うことになるとは……。それにしてもかぐわしい~!


炙りトロサーモンもしっかり入っている。具材はかなり豪勢ですなあ。


では、お茶碗にとって食べてみましょう。


使用している米は国産のコシヒカリ。それを枕崎産のかつお節と利尻昆布で炊き上げているそうだ。米がうめえ! 甘味と粘りがあって、ふっくらもっちりとしている。


軽く味見をするつもりが気が付いたら茶碗が空になってた! どうやら無意識で1杯目を食い切っちまったらしい。すかさず2杯目。


松茸・サーモンだけでなく銀杏も入っていた! たった1粒でも銀杏入っているの、なんか嬉しい!!


「おこげ」までついちゃってるぅううう! 使い捨て容器だからと侮っていたけど、味はしっかり本格派だった。


箸を持つ手が止まらなくなっている。このまま食べると茶漬けを楽しむ前に完食してしまいそうだぞ。憑りつかれたように釜めしをむさぼりたい衝動を抑えて、最後の1膳に出汁をかけて茶漬けタイムだ。


この出汁も先のかつお節と昆布を使用している。つまり「釜めし + 出汁」という単純な足し算ではなく、旨味に旨味をかけ合わせる掛け算のような状態になっているのだ。

まさしく、この美味しさ龍が如く! 旨さの極である!!


正直なところ、釜めしって食べる機会がそんなにないんだよね。「今日は寒いから釜めしにするか」ってことは日常にほぼない

だが、実際に食べてみると心も身体も温まる。美味しさに包まれて幸せな気分が味わえる。これから寒さが本格化するので、食事に出かけるのが面倒なら釜めしを食うのもアリではないだろうか。


参考リンク:釜寅PRTIMES
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
Screenhot:Steam「龍が如く極」