スタバ、ドトール、タリーズ……などなど、数多くあるカフェチェーン店。どの駅前にも1軒はあるはずだ。その中でも、「ルノアール」というとどんなイメージがあるだろうか? ちょっと年齢層高めで、落ち着いた雰囲気。席がゆったりしていて、その分値段も高め。といった感じではないか。
そんな老舗喫茶店のルノアールだが、東京・大塚にある店舗は何やら様子がおかしい。なんと、店内で釜めしが食べられるという。サンドイッチはある。ケーキもある。そして、なぜか釜めしも食べられるという。意味がわからない。わからないので、実際に食べに行ってきた。
・大塚駅前のルノアール
山手線大塚駅。近所に住んでいる人には申し訳ないが、取り立てて用事のない駅である。実際、私(あひるねこ)は今回初めてこちらで下車した。そんな大塚駅北口すぐの建物2階に、お目当ての「ルノアール 大塚店」はある。
・レトロな店内と釜めし
中に入ると、予想通り圧倒的なおっさん率だ。加えてルノアールにしては狭い店内。別にフカフカではない座席。しかも、このご時世に完全喫煙可ときた。タバコを吸わない私だが、なぜかこの ややレトロな雰囲気に少しワクワクしてしまう。
メニューをめくると、ホントに発見「釜めし」の文字。私は『釜炊き五目釜飯セット』を注文。ウインナーコーヒーを飲みながら釜めしを待つという奇妙なシチュエーションとあいなった。
・旅館かよ
テーブルに運ばれてきた釜は、思ったよりも幾分大きくて立派である。というかこれ、完全に旅館で見るやつやん。炊きあがるまで20分ほどお待ちくださいとのこと。あれ? ここ、ルノアールだよな……?
その間、激ウマな『ポークカツサンド』をつまみつつ、待つこと約20分。火が消えたらどうぞ、と店員さんが茶碗にしゃもじ、味噌汁にお新香を持ってきてくれた。ここは……本当にルノアールなのか?
・釜めしに大満足
それでは、オープン! パカッとフタを開けると、湯気と共にフワッといい香り。そこには見事なまでの五目釜めしがあった。油揚げ、タケノコ、ニンジン、こんにゃく。紛れもなく、釜めしだ。隣のテーブルではコーヒー片手に仕事の打ち合わせが行われているが、私はこれから釜めしを食べるぞ。
茶碗によそい、早速いただく。ザ・釜めしという感じの正統派な味付けだ。さすがに釜で炊いただけあって、ふっくらとした仕上がりでウマい。量もけっこうあり、茶碗2杯分は入っていた。満足満足、大満足。それにしても、ルノアールで釜めしとは不思議な気分である。
・フランチャイズ店の独自メニュー
ルノアールに行ったことがある人なら、当然釜めしなんてメニューがないことはご存知のはずだ。では、なぜこの大塚店にはあるのか? それは、ここがフランチャイズ店で、独自メニューを展開しているからである。どうりで雰囲気が他の店舗とは違う。
しかも、フランチャイズ店はルノアールの公式サイトにも店舗情報が掲載されていないのだ。むう……なんだかロマンを感じるな。おそらく釜めしが食べられるルノアールは、この大塚店だけなのではないか。大塚駅で降りる用事があった時は、釜めし目当てにルノアールに寄ってみるといいぞ。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 ルノアール 大塚店
住所 東京都豊島区北大塚2-2-2 ランドマークビル 2F
時間 8:00~22:00
休日 なし
参考リンク:銀座ルノアール
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼メニューに釜めしを発見
▼『ウインナーコーヒー(税込550円)』
▼完全に旅館で見るやつやん
▼炊き上がるまでカツサンド
▼『ポークカツサンド(税込450円)』は、単品注文だとプラス200円
▼パンもカツも大きくてウマイ
▼約20分かかる
▼オープン!
▼紛れもなく、釜めしだ
▼ふっくらとした仕上がり
▼味噌汁とお新香がセット
▼『釜炊き五目釜飯セット(税込800円)』は、飲み物と一緒に注文すると300円引き
▼『ミニアイス(税込100円)』は食後にオススメ
▼独自メニューを展開するルノアールのフランチャイズ店、面白い