うどんと言えば香川県。これは問答無用の常識である。先日、瀬戸内海に浮かぶ小豆島に初めて行ってきたのだが、フェリーに乗る前に高松でうどんでも食べようとウロウロしていたところ、何やら行列ができているお店を発見した。

「釜揚げうどん 岡じま」という名前で、調べてみると香川に3店舗を構えるセルフのうどんチェーンらしい。パッと見、はなまるうどんや丸亀製麺のような雰囲気だが……香川県民がこれだけ並んでいるのだ。ちょっと入ってみるとしよう。

・行列を発見

数週間前、高松でのお話。フェリー乗り場から徒歩5分ほどの場所にある「岡じま 高松店」の前を通りかかると、ちょうどお昼時ということもあり、ものすごい行列ができていた。その列は店の外まで長~くハミ出しており、並んでいる人の多くはどう見ても観光客ではなく地元民である。これは気になる。

うどん県とも呼ばれる香川の人たちが集まっているのだから、きっと安くてウマいに違いない! というわけで、ほぼ事前情報なしでお店に入ってみることに。注文から受取、返却までの流れは丸亀と同じだ。今回は、店名にもなっている釜揚げうどんの小(税込320円)をお願いした。

・釜揚げうどんを実食

「小」と言っても、その量は一般的な「並」と同等のサイズ。特に印象的なのは、徳利(とっくり)で提供される出汁である。マジかよ、めっちゃ入ってるぞ! これもう飲めますやん!!

いりこと真昆布を使用しているという出汁に、自家製の打ち立て麺をつけていただきます。ズズッ……お! このうどん、ふんわりモチモチしている。どちらかというと自分はぶっかけうどん派だが、この麺は喉ごしもよくてウマし。釜揚げもいいもんだな。

で、この出汁がなかなかこだわりを感じさせる。たっぷりとした旨みを感じるのに、いりこのエグみはまるでないのだ。先ほど冗談っぽく書いたが、このままちょっと飲んでみたくなるような仕上がりではないか。うどんとの相性も良し。

・箸に秘密あり

麺、出汁、天ぷら、どれをとっても安定感があり、値段も良心的だった「岡じま」。あっ! という驚きはないが、たしかに地元の人に人気があるのも うなずけるというもの。いやそれにしても、このお店は何というか……いつもよりうどんが食べやすかったな。気になってふと手元を見てみると……。


なにィィィィィィイイイイ! な、何だこの箸はッ!! 先端がギザギザというかグルグルというか……エヴァに出てくる「ロンギヌスの槍」みたいになっとるやないか! サードインパクト! サードインパクトッッッ!!

・超食べやすい

どうやらこれ、「トルネード箸」という名前らしく、ネットでも普通に買うことができるようだ。表面がツルツルした食材をつかむのにはもってこいの商品であるが、特にうどんとの噛み合いっぷりがハンパではない。まさにベストカップルである。この箸を客席に常備するとは……「岡じま」、実にやりおる。

香川県民が行列を作る釜揚げうどんチェーン、その実力は紛れもなく本物だった。特にトルネード箸に関しては、ぶっちぎりのMVPと言わざるを得ないだろう。10時~15時という限られた営業時間ではあるが、フェリーまでに時間が空いた人は、ぜひ立ち寄ってみてほしい。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 釜揚げうどん 岡じま 高松店
住所 香川県高松市寿町1-4-3 高松中央通りビル 1F
時間 10:00〜15:00
休日 無休

参考リンク:釜揚げうどん 岡じま
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼こちらがメニュー。

▼『超海老天(税込180円)』と『かしわ天(税込140円)』。デカくてウマし。

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