日本を始め、世界各国で水際対策が緩和されつつある。「久しぶりに海外旅行でも行きたいなぁ」という方も多いかと思われるが、距離的にも金銭的にも時間的にも、足を延ばしやすいのが「韓国」であろう。
つい先日、ポケモンGOのイベントに参加するため、私(P.K.サンジュン)は3年ぶりに韓国を訪れた。以前よりもだいぶ入国手続きは簡略化されているとのことだが、恐ろしいのは一発勝負の「PCR検査」であった。
・簡略化されているが
2022年10月31日までは、ビザ無しでの入国が認められている韓国。つい最近までは「韓国入国48時間以内の陰性証明書」が必要であったが、それも現在では撤廃されており「入国手続きはかなり楽になった」と申し上げていいだろう。
この記事を書いている2022年9月28日現在、韓国入国に必要なものは以下の3つとなっている。詳細については後ほどご説明しよう。
・ 電子渡航認証(K-ETA)
・ Q-CODE
・ 韓国入国後24時間以内のPCR検査
まず「電子渡航認証(K-ETA)」は、搭乗72時間前までに登録を済ませればOK。こちらはアメリカの「エスタ(ESTA)」に相当する手続きなので、さほど難しいことはないハズだ。
お次に「Q-CODE」とはコロナ関連の情報事前入力システムのことで、ブラウザで入力する。厄介なのは日本語が適用されていないことで結構めんどくさい!
しかし、Q-CODEの効力は「到着後、比較的スムーズに入国できる」程度であるため、到着後に係の人に聞きながら紙へ記入しても問題ない。混雑具合にもよるが、せいぜいプラス15分程度を見ればいいだろう。そのため「Q-CODE」の事前入力に関しては諦めてもOKだ。
・最大の難関
さて、ここまでは大したことがない韓国の入国手続きであるが、問題は「韓国入国後24時間以内のPCR検査」である。このPCR検査が大ボスであると同時に超難関! 現段階で「韓国旅行への踏ん切りがつかない最大の理由」と考えて間違いない。
なぜなら万が一にも陽性だった場合は、韓国国内で7日間の隔離が決定! ギャァァアアアアア!! 「いっそ日本に帰してよ」という願いも叶わない “デッド or アライブ” の2択となっているからだ。
とはいえ、PCR検査自体はそれなりに簡単に受けられる。韓国国内の施設でPCR検査を受けても構わないが、旅行者は空港内の検査場を利用するのが最も手っ取り早いハズ。検査にかかる費用は8万ウォン(約9500円)であった。
・検査は空港が簡単
仁川国際空港内には複数のPCR検査施設があり「並ぶ → 受付け → 支払い → 検査」といった手順で進むのは、どこも基本的に同じ。混雑具合によって違いはあるだろうが、私の場合は並び始めてから検査が終わるまでにかかった時間はおよそ50分であった。
検査結果は登録したメールアドレス宛に、3~4時間で送られてくる(遅い時間だと翌日になることも)。結果がネガティブ(陰性)であれば、晴れて韓国旅行を楽しめる……といった流れだ。ポジティブ(陽性)だった場合は……想像するだけでも恐ろしい。
なお、検査証明書は出国時に航空会社のカウンターで必要になるため、きちんと保存しておこう。また「一発勝負が逆に怖い」という人は、日本の無料検査場などで1度検査を済ませておくのもアリかもしれない。
最近はかなり早いサイクルで各国の水際対策の内容が変更になるため、韓国がいつまでこの記事のような仕様を続けるかは不明だ。……が、現段階では「一発勝負のPCR検査が最大の難関」であることは間違いないだろう。異国の地で7日間隔離は……控えめに言って地獄である。
参考リンク:在大韓民国日本国大使館「韓国入国に関する事項」
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.