私は学んだ。北海道は蕎麦の生産量が日本一で、北海道産の蕎麦は激ウマであると。無論それを教えてくれたのは成城石井オリジナルの『挽きぐるみそば』であるが、実は我が家の「蕎麦倉庫」には、もうひとつ北海道を売りにした蕎麦が控えていたのであった。


それこそが……


紀ノ国屋で買った、山本かじの『十割そば本舗 国産の十割そば』である! パッケージには「本品は北海道産のそばだけで作り上げた、そば粉100%のおそばです」「そば湯のとれる本格そば」など、魅力的な文言がテンコモリ。オリジナル品で散々だった紀ノ国屋、名誉挽回なるか!?

価格は1パック税込540円で、内容量は200g。多め(大盛り)の2人前といった量だろうか。となると1人前あたり270円。やはり紀ノ国屋は、オリジナル品以外も高級品だぁ〜。それはさておき──


デカい鍋にたっぷりの湯を沸かし、


5分茹でて……


1分蒸らせば……


ハイ完成。


して、そのお味は──


おっ、これは。蕎麦だねぇ。十割だね。紀ノ国屋なら「紀ノ国屋オリジナル」よりも、こっちを買った方がいいと思う。歯応えとか、のどごしも蕎麦蕎麦してて実に楽しい。シンプルなそばつゆと一緒に食べたい蕎麦だ。


「家そば」か「外そば」かで言えば外であろう。「ふだん蕎麦を出さないチェーン店がいきなり始めた蕎麦メニューの蕎麦」よりは確実に美味い蕎麦。だけどベスト3に入るかどうかで言えば惜しくも選外。ただし……!


これまで食べてきた数々の蕎麦の中には、「蕎麦湯」が出る蕎麦と出ない蕎麦があったが、確実に言えるのは過去最高の蕎麦湯だったこと。蕎麦湯に重きを置く人であれば、一食する価値はあるかと思う。通好みか。


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24