今年(2022年)の夏は、旅に出られるかもしれない。依然として注意は必要だが、そんな雰囲気が漂っている。

とは言えこの数年、移動をしていなさ過ぎてコレと行った目的地が思い浮かばない。さて、どうしたものか。そんな時に出会ったのが、JR西日本の新サービス「サイコロきっぷ」だ。

なんとこちら、サイコロを振る(大人1名・5000円)だけで北陸から九州まで全7駅のどこかへ行ける往復切符が手に入るという。上手くいけば82%も割引になるようだ。善は急げで挑戦してみたので、結果をお伝えしたい! 


・スマホがあればサイコロを振れる

気になるのは購入方法と、その行き先に違いない。順を追って説明していくことにする。

まずサイコロを振るといっても、どこかへ出向いて振る必要はない。スマホ一台あれば、ことは済む。指先で行先が決まるという訳だ。

そんなのツマンないよという人は、大阪ステーションシティにて7月22・23日に開催される「真夏の鉄フェス2022」へGO! こちらでは、本物のサイコロを振ることが出来るらしいぞ。

さて、記者はスマホを使ってチャレンジだ。日ごろスマホを愛用している人にとってみれば、さほど難しくはなかった。簡単な流れはこうだ! 


1. J-WESTネットの会員登録を行う(無料、パソコンでもスマホでもできる)
2. スマホでWESTERアプリをダウンロードしておく。
3. 1で登録したメールアドレスに届いたURLをクリックすると、2のWESTERに飛ぶ。WESTERにJ-WESTネットで登録したIDの入力などを行い、再読み込みをする。
4. WESTERアプリ内で、サイコロを振れるようになる。これでエントリー完了!! 行先も決定! 
5. 切符が購入できるようになると、WESTER会員サポートトップ「お知らせ」に表示される。(※購入可能になるまで最大10日間かかる)
6. クレジットカードで「サイコロきっぷ」を購入し、利用日や乗車列車を指定すれば旅に出る準備は完了!! 


支払はクレジットカードのみ、1人あたり1回4500円が必要で完了後に購入する「サイコロきっぷ(500円)」とあわせて5000円になる仕組みだ。1回につき、1~6名までエントリーできるので、家族や友人の分の切符も手に入る。

エントリー期間は2022年7月19日から9月30日まで。切符の発売期間は7月29日から10月29日、利用期間は7月29日から10月31日までの連続する3日間だ。


・気になる行先は……!! 

そして肝心の行き先は、白浜(和歌山県)・餘部(兵庫県)・東舞鶴(京都府)・倉敷(岡山県)・芦原温泉(福井県)・尾道(広島県)、そして博多(福岡県)のどこか。餘部・東舞鶴・芦原温泉・倉敷の場合は、指定駅で途中下車も可能だ。

ただし発着は大阪市内のみなので、関西圏で暮らす人向けの企画と言えるかもしれない。新幹線や特急列車の普通車指定席に乗ることができ、最もお安い場合で東舞鶴の通常切符9180円。

逆にお高いのはレアではあるようだが博多の2万9240円(通常期・普通車指定席の場合、新幹線はのぞみ利用)で、そうなると最大82%も割引になるという。

ちなみにエントリーは1人2回までできるが、2回同じ旅先が出たら「博多」を選ぶことができるらしい。全体的に、良いこと尽くしであるように見える。

奈良県で暮らす記者にとって、白浜などだと近すぎる気もする。あまり足を向けない北陸か、いっそレア駅・博多を引き当て地元である福岡に帰りたい。そんな強い思いで、アプリをタップしたところ……!! 


サイコロきっぷの行き先は……『餘部(あまるべ)』に決定しました



なんと、兵庫県の餘部行きのチケットが当たった模様。近いような遠いような、金額的には確かにお得ではあるが近畿圏内から出ること能わず。なんとも言えない妙な気分だ。

そうは言うものの、記者は餘部には行ったことがない。よって餘部に対するイメージもさしてない。これは新たな知見を得る機会であると言えよう。しかも、行先が餘部の場合は城崎温泉で途中下車も可能なのだ。

よくよく考えると、結構当りかも……? 真っ白だった夏の予定に、刺激をもたらしてくれそうな、そんな予感がしてくるではないか。

エントリーから約1時間後の現段階では、まだ切符の購入が出来ないようだ。実際に切符を手に入れた暁には、餘部行のチケットだけを手に、ふらりと無計画な旅に出たい。そんなことを夢見ている。

このワクワクとドキドキは、なかなか味わえるものではないだろう。夏の思い出に『サイコロきっぷ』試してみる価値は大いにあると見た!! 

参考リンク:JR西日本「サイコロきっぷ」
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]