みんな元気セヨ! 先月、韓国では新しい大統領が就任した。韓国での「与党」は、大統領が所属する党を意味する。ということで、前の大統領と違う党の者が就任した場合は「政権交代」となる。

政権交代が行われて1ヶ月も経っていない今、またもや「全国同時地方選挙」(日本だと統一地方選挙にあたる)というビッグイベントが行われた。なので今回、韓国人として一票を投じてきた。


・全国同時地方選挙とは?

「全国同時地方選挙」は道知事(日本の都道府県知事と同じ感じ)や市長のみならず、区議員や教育監(地域ごとの教育庁の長)選挙を含んだ7種類の選挙が同時に行われる。もちろん中心権力は大統領だが、地方権力の行方はこの選挙で決まるのだ。


7種類の選挙があるのだから、候補だけでもとんでもない数になる。ちゃんと調べてからじゃないと、誰が誰なんだかわからなくなるくらいだ。


・もちろん選挙活動も

韓国でも日本と同じく選挙活動が行われる。日本の選挙活動だと「選挙カー」が思い浮かぶだろうが、韓国のはもっとえぐい。選挙カーはもちろん、選挙ソング、選挙ダンス、選挙集会など、もはやお祭り状態になるのだ。

特に選挙ソングは駅近くでずっと流れている。私は駅近くで働いているため、選挙活動期間中は耳にタコができるくらい聞かされた。


・投票するまで

そしていよいよ投票だ。選挙日の2週ほど前、家庭ごとに投票所が指定される。期日前投票は可能で、指定投票所以外でも投票することができる。なお、私は選挙日が仕事休みになったのと、投票所が母校だったので当日に行くこととした。


もし投票日に新型コロナウイルスに感染してしまったらどうなるのか。そう思う人もいるだろうが、コロナ患者や隔離者は別に設けられた時間に投票できるらしい。


・投票所内はもちろん写真撮影不可

投票所に入ると、まず身分確認が行われて4枚の投票用紙を配られた。開票時の都合のため、4枚と3枚に分けて投票するようになっているらしい。私は事前に候補たちを調べていたため、スムーズに投票を終えられた。


韓国では投票した後、用意されている投票用の印鑑を自分の手に押して記念撮影することが多い。ということで、私もやってみた。


・今回の結果

ここまで来たら残すは開票のみ。20時に各放送局で始まった放送は、なんと開票が全部終わるまでぶっ通しで続く。大規模である分、今回は翌日の朝6時頃に終了した。


今回の選挙は、5月より与党となった「国民の力党」が野党である「共に民主党」に対して主要17選挙で12勝する結果となった。韓国はこれで5年ぶりに保守政権になったこととなる。

大統領選挙は日本でも参加したことがあったが、地方選挙は国外にいると投票できなかったので初めての経験だった。何だかさらに大人になった気分だぜ。それでは読んでくれてカムサハムニダ!

執筆:すんぴょんす
Photo:RocketNews24.