ご覧ください、この写真。

どこか懐かしい雰囲気が漂う無人駅の向こうに広がる真っ青な海。エモすぎやしないだろうか。

まるで1枚の絵のようだけど、なんとこの景色は実在する。実際に訪れてみたところ……あまりにエモが具現化しすぎてて現実に帰ってこれなくなりそうだった。


・見える景色全てがエモい

この爆エモスポットが存在するのは、新潟県上越市。私鉄「えちごトキめき鉄道」が所有する「有間川(ありまがわ)」という駅に行けば、この素敵な景色を拝むことができる。

有間川駅には富山側と新潟側からアクセスすることが可能で、筆者は新潟側にある直江津(なおえつ)駅から「日本海ひすいライン」の電車に乗り込んだ。

直江津駅からアクセスする場合は、えちごトキめき鉄道のもう1つの路線・「妙高はねうまライン」に注意してほしい。こっちに乗ってしまうと、有間川駅には行けないぞ。


ガタゴトと電車に揺られること約10分。有間川駅に降り立ち、最初に目に入った光景が……こちら。


え、エモ~~~~~~~い!!!!!!!

駅名が書かれた看板のすぐ後ろに広がる日本海。非現実感がとんでもないけれど、爽やかな海風とかすかに聞こえる「ちゃぷちゃぷ」という波の音がここは現実世界だと教えてくれている。

真っ青な海を眺めつつ、少しホームを歩いてみると……


とんでもなくエモい気配を察知。ホームとホームを繋ぐ小さな踏切を渡り、建物に近づいてみた。


どうやらここは待合室のようだ。建物の中で海を四角く切り取っていたのは待合室の入り口だった模様。


エモすぎてお昼に食べようと直江津駅で購入したNewDaysのサンドイッチですら映える。ただ置いて適当にシャッターを切っただけなのに、何か物語が始まってしまいそうな仕上がりになった。すごい。


・魅力たっぷりの有間川駅だけど……

先ほどの海を切り取る待合室もとっても素敵だけど、有間川駅には他にもエモポイントが満載だ。

懐かしい雰囲気のホームや……


白く輝く駅舎や……


入り口から出た瞬間目の前に広がる大海原など。これは間違いなくインスタ映えスポットと言っていいのではないだろうか。

ただ、有間川駅があるのは結構な田舎。素早すぎて写真は撮れなかったけれど、待合室に足を踏み入れた瞬間に野ウサギが飛び出していったレベルだ。

そのため、実はアクセスするのが結構大変だったりする。この記事を読んで「有間川駅に行ってみたい!」と思ってくださった方のために、いくつか注意事項も記しておこうと思う。

まず、有間川駅からの電車は基本的に1時間に1本ペースでしか発車していない。

これは有間川駅に向かう電車も同様なので、1本でも電車を逃すとその後のスケジュールが大幅に狂う可能性が大だ。自分が乗りたい便の発車時刻は頭に叩き込んで行動しよう。


次に、有間川駅周辺にはトイレも自販機もない。

最寄りのコンビニは約6キロ先なので、徒歩で買い物に行くのは結構厳しい。電車でアクセスした場合は最短でも約1時間は有間川駅から動けないので、事前に準備をしておくことをおススメする。


・地元の魅力を再発見した

別件で富山方面に向かおうとした際にたまたま見つけたこの駅だけど、それまでは県内にこんな素敵な場所があるなんて知らなかった。

観光ガイドブックにはもちろん、インターネットで検索しても駅名を知らなければなかなかヒットしない小さな駅、見つけられて本当によかった。

きっと私が知らないだけで、まだまだ新潟には素敵な場所や物がたくさんあるのだろう。これからも積極的に地元の魅力を探していきたい所存である。

・今回ご紹介したスポットの詳細データ
名称有間川駅
住所:新潟県上越市大字有間川字平浜1075番地

執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.
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▼入り口だけでなく窓だけ切り取っても絶景

▼ここで夏を連想させる曲を聴いてみてください。大変エモいです

▼貨物列車が通過することも。大迫力!

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