コストコといえば「ボリュームがエグい」といったイメージが強いだけに、デリバリーは非対応だと思い込んでいる人が一定数いる気がする。なにせ、1つ1つがデカいってことは、それだけ配達スタッフの負担が大きいのだから。

しかしながら、実はコストコはデリバリーに対応している。しかも、コストコ会員じゃなくても利用OK。これはアツイぞってことで利用してみたら、24時間テレビのマラソンでも見てるような気持ちになったので報告したい。

・利用方法

コストコの商品をデリバリーしてもらうには、出前アプリを開けばいい。私の場合Uber Eats(ウーバーイーツ)は「遠すぎ」という表示だったが、Wolt(ウォルト)は対応していた。

ただし、場所によっては他の出前アプリが可能だったりするはず。そのへんはアプリ次第で、各アプリの配達対応エリアが変わることもしばしば。

よって、ご自宅でコストコの商品をデリバリーできるかどうかを調べるには、各種デリバリーアプリの検索欄に「コストコ」と入れてみるのが一番手っ取り早い気がする。


・デリバリーならではのポイント

さて、デリバリーコストコは先に述べたように会員じゃなくても利用可。しかしながら、良いことだけではない。当然ながらデリバリーならではのポイントもある。

このあたりはアプリによって異なるかもだが、私がウォルトで体験した範囲の中から いくつか箇条書きにしてみよう。


■注文最低金額3000円からの縛りアリ


■8000円以上の買い物で配達料無料


■デリバリーで買ったら商品保証(年会費保証)の対象外


■お店で買う場合と比べて商品代そのものがちょい高め


■商品代のほか配達料とサービス料が発生する


■到着までに時間かかりがち


──なかでも特に気になるのは価格だろうか。少しだけ例を挙げると、以前本サイトで紹介した『するめスティック』は店頭価格が998円だったのに対して、ウォルトは1298円

店頭価格が1480円だった『ハイローラー』ウォルトだと2184円店頭価格が699円だった『ロティサリーチキン』ウォルトだと909円だったので、デリバリーだと1.2〜1.5倍くらいの価格といったところか。


ちなみに、私はコストコの川崎倉庫から職場の新宿二丁目までデリバリーしてもらったところ、配達料は599円だった。試しにGoogeマップで確認したら、コストコの川崎倉庫から新宿二丁目の職場までの距離は約25km。


車で高速を使えば30分の距離だが、自転車だったら1時間40分ほど。この距離と労力を考えれば、配達料599円はかなり安い気がするのだがどうだろう。


・品揃えがすごい

ただ、それ以上に特筆すべきなのは品揃えの豊富さである。ウォルトでコストコのページを見てみると……


出前アプリに掲載されているお店の中でも、屈指の品揃え。食料品はもちろんのこと洗剤類、美容グッズ、スポーツ用品、本、おもちゃ……などなど。ちょっとしたAmazonみたいになっている。

それらの中で、私が特に気になったのは「冷凍食品」だ。


というのも、コストコのデリバリーは「注文から最短150分でお届けします」と記載されている。


このあたりはタイミングによって異なり、私がアプリを開いたときは「80〜90分」だったがそれでも長い。冷凍で90分。大丈夫なのか? と心配になるのは私だけではないはず。


そういえば、冷凍のシーフードミックスを切らしていたのでちょうどいい。注文してみることにしよう。加えて、コストコで人気の『するめスティック』 に『ディナーロール』もいっとくか。

これで3452円だから、デリバリーの最低金額である3000円はクリア。そこに599円の配達料と300円のサービス料を加え、トータルで4301円(税込)


注文確定をタップすると、80分から90分でお届け予定と表示が出た。



その直後!



速攻で「配達が遅れる」旨のプッシュ通知が。ウォルトを開いてみると、213分後にお届け予定の表示に変わっているではないか。


つまり、「予定より2時間遅れる」ってことらしい。頻繁に出前アプリを利用している私でも、さすがに2時間押しは聞いたことがない。

通常なら「マジかよ」となるところだが、長い距離の配達をお願いしているので無理は言えない。ただ、冷凍のシーフードミックスが溶けないか心配だ。何とかならないかと思ったが、そんなときに限って「遅れます」連絡の嵐!



ギャーーーーー!


となっているところに、今度は「予定より早く到着できる」通知が


どっちなんだ。というか、書き出しの「ハッピーなお知らせです!」ってなんなんだ。アメリカ人司会者かよとか思っているうちに、注文から1時間半が経ってようやく「今から配達パートナーがお届けに向かいます」の表示が出た。


到着予定時間を考えると、大体1時間半くらいで着くってことか。つまり……川崎から新宿までの約25kmに約1時間半かかるってことは……


やっぱり……


たぶん……



チャリでのお届け!



川崎から新宿までチャリ!



なんか、すごく申し訳ない注文をした気がする。配達スタッフは大丈夫だろうか。そんな私の気持ちとは裏腹に、ウォルトの表示はテンションが高い。


またしても「ハッピーなお知らせ」の嵐である。どうやら配達スタッフはかなり頑張ってくれているようで、予定より早く商品が到着するらしい。そのおかげで……



注文から約2時間40分で来た!



予定の80〜90分は大幅に超えてしまったものの、150分の範囲内といえば範囲内。「遅れます」のプッシュ通知が来まくったときはどうなるかと思ったが、配達スタッフの追い上げでなんとかしてくれた形だ。


・冷凍食品はセーフか?

では、シーフードミックスはどうなっているのだろうか。袋を見る限りパンなどとは分けられており、手書きで「つめた〜い」の文字。


中身を確認すると、ビニール袋にシーフードミックスだけが入っておりどこか豪快。保冷剤が無いのを見て、コストコがアメリカ発のスーパーだと改めて思い知らされた。

とはいえ、シーフードミックスはしっかり冷たい。これはおそらくセーフ。そう思ってシーフードミックスとパンなどを一緒に並べたら……


シーフードミックス……



ちょっと溶け……


…………


…………


たぶんセーフッッッ!!


は〜い! 検証、終了〜!


(おわり)


執筆:出前アプリ研究家・和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:ウォルト(iOS)、Googleマップ

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▼その後は “コストコあるある” な光景。量が多いから おすそ分け

▼ちなみに、精肉カテゴリーでこれだけの肉が。品揃えが多すぎて紹介しきれない

▼上の画像では見にくいかと思うので、1つずつ紹介するとこんな感じ。精肉を例にとったがもっと商品数が多いカテゴリーもある