こういうのを待ってた! きっと喜びに震える人は多いのではないだろうか。なんの話かって、味の素が2022年2月6日から新しく発売する「家飲み」に特化した餃子のことである。その名も黒胡椒にんにく餃子!
なんでも、味の素独自のレシピ設計技術でビールにとことん合う餃子として開発されたらしく、加えて味覚条件もビールに合うものを追求したとのこと。どう考えても悪魔的だし、こりゃ一度試してみるしかない……!
・黒胡椒にんにく餃子(オープン価格)
発売日を今か今かと待っていたら、なんと発売を前にして味の素から新商品のギョーザが当編集部に送られてきた。ありがてぇ、ありがてぇ……ということで一足先に味わってみたのだが、いきなり禁断の食べ方をする愚行に走ってしまった。
禁断の食べ方をお伝えする前に、まずは黒胡椒にんにく餃子本来の味をレポートしよう。味の素の餃子の作り方はもはや説明不要だろう。水なし、油なしでOKのフライパン調理。たったそれだけで10分もかからず完成だ。
続いて実食。ビールに合うとのことなので、キンキンに冷えたビール(味をしっかり見極めたいのでノンアル)を片手に当サイトの編集長であり、餃子100日生活をやったことがあるGO羽鳥と食べてみた。
んで、率直な感想を述べるならば、かなり冒険したなである。これまで味の素をはじめとするスーパーなどで売っている冷凍餃子は、ストライクゾーンを広めにとっていることが多かった。つまりは万人受けするように過度なアクションは起こさない傾向にあった……と思う。
しかしながら、黒胡椒にんにく餃子は一味も二味も違った。攻め攻めに攻めてきたと言っていい! なぜならば!
商品名に入っているニンニク、それから黒胡椒の量はなかなかのもので、一口噛めばジュワリとした肉汁と辛さがミックスされてパンチの効いた仕上がりとなっているのだ。ぶちかましてきててヒジョーによき!
また、ビールに関してはこれで合わないわけがないだろう。何しろ、黒胡椒とニンニクのコンボなのだ。そこに元から相性のいい餃子ときたら鬼に金棒というか、鬼にロケットランチャーを持たせるくらいの圧倒的な破壊力がある。桃太郎など瞬殺だ。
これまで私は味の素のノーマル餃子、生姜餃子と一緒にビールをしこたま飲んできたが、相性のよさは群を抜いていたように感じる。ピンズドで寄せてきているのが分かるし、普段から「餃子&ビール」をやる人はきっと気に入ることだろう。それくらいトガっていた。
・禁断の食べ方
さて、ここからが本題で当編集部が感じたままに食べた方法を紹介したい。今回の餃子に合うのは醤油じゃないとすぐさま察知した我々。特に羽鳥は黒胡椒にんにく餃子から海外を連想したらしく……
おもむろに冷蔵庫を漁って取り出したのは……
タバスコである
どうやら一瞬「タイ」が頭をよぎったらしいが、味付け的にチラチラと顔を出してきたのはペペロンチーノ。これに唐辛子があればきっと合うはず……ってことでタバスコの選択肢になったようだ。
で、このタバスコチョイスが結果的に奇跡をもたらす。黒胡椒とニンニクときてて塩気があるところにタバスコの唐辛子をぶちこむことで、「黒胡椒にんにく餃子」はワンランク上のものへと変貌を遂げた。一言で表すならタコス!
もはや餃子じゃなくなるのはさておき、皮がついたタコスを食べている気になってこれとビールだけで最高の気分になれる。いくらでも食べる&飲める環境が整ってしまうから、まさに禁断の食べ方だ。
・上級テク応用編
中国からタイと見せかけてイタリア経由のメキシコ着。これだけでも世界を股にかける餃子となるワケだが、調理師免許を持つ羽鳥はさらに妄想膨らませてこう語る。
羽鳥「何なら餃子とチーズを一緒に焼いても美味しいと思う。もしかしたら焦げるかもしれないけど、とろけるチーズを下に敷いて焼いたらヤバいウマそうな料理になりそうだね」
邪道も邪道になってしまうものの、確かにチーズも一緒にしたら鬼に弾道ミサイルを持たせるような展開になりそうである。とにかく、当編集部としてはぜひタバスコを用意して食べていただきたい。
コロナ禍となってお取り寄せ餃子戦争が全国各地で勃発しているなか、黒胡椒にんにく餃子は身近な冷凍食品で一石を投じるものとなるだろう。個人的にはタバスコとビールを用意してリピする予定だ。
参考リンク:PR TIMES
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
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▼ちなみに「GARIC」の表記、正しくは「GARLIC」。訂正品の出荷は3月末頃くらいらしい。