2022年8月7日より、味の素は「黒豚大餃子」と「海老大餃子」の2つの餃子を新しく発売する。どこのスーパーに行っても必ずと言っていいほど置いてある天下の味の素となれば、新商品がどんな感じか気になる人も多いことだろう。

で今回、単純に新しく発売するだけでなく、「おうち餃子の最高峰」を目指して素材と味わいにこだわったらしいから期待せずにはいられない。これは是が非でも食べなければ……と思っていたら、発売日の前に味の素から商品が届いたので一足先に味わってみた!

・進化した味の素の餃子

まずは「黒豚大餃子」の方からいってみよう。商品の特長としては鹿児島県産黒豚のうま味と肉汁があふれ出すところで中具にはXO醬、魚醬、紹興酒を使っているのだそうな。っていうか……

パッケージから「あれ?」と思った人もいるに違いない。そう、よく見るタイプの冷凍餃子だと12個入りだが、なんと袋型は個数20個。加えて、「大餃子」というだけに餃子のサイズも大ぶりになっているのだ。


・黒豚大餃子の味

とはいえ、味の素の餃子なので作る工程は変わらず簡単そのもの。水なし、油なしでフライパンに凍った餃子をそのまま置き〜の……

フタをして中火で5分ほど加熱、あとは羽根に色がついてきたところでひっくり返せば……

パリッとした皮の餃子が簡単に作れてしまう。所要時間はものの5分。この手軽さがいいんだよなァ〜!

んで肝心の味の方は入り方からよくて、皮のパリパリがまず美味しい。そして噛めば大ぶりな餃子の中から肉汁がドバッと出てきて、肉系を好む人ならば気に入る仕様になっている。自作するには難しいタイプだし、これは歓喜する人も多いはず。ただ……!

いろんな専門店の餃子を食べてきた当編集部。餃子黒帯の立場から少し辛口に味を評価するならば、もうちょっと肉汁の余韻を感じたかったのが正直な気持ちだ。肉汁を感じた次の瞬間には他の調味料が飛び込んでくるため、どこか味を誇張したような感覚を覚えた。

とはいえ、目指したのは「おうち餃子の最高峰」だから、それくらい誇張した方がより消費者は分かりやすいというのもあるかもしれない。市販の餃子の最高到達点に位置する餃子だと思うし、食卓でメインとなれるポテンシャルを持っているのは確かだ。


・海老大餃子のお味は?

続いて海老大餃子の方も食べてみよう。こちらも水なし油なしで簡単に作れるとあって楽チン!

味は結論からいえばこちらの方が好み。というのも、味がハッキリしていて分かりやすい餃子でとにかくエビなのだ。もう素直にエビ。中具の4割近く入っているというだけに量も十分で、思い切って振り抜いている。

餃子を噛めばプリンッとしたエビにはじまり、タケノコ、そしてクワイのシャキッとした食感……そこから帆立の出汁もいい味を出していて一発で海鮮の風が吹く。

あれっ……ここは横浜……? といった具合に、まるで中華街で食べているように感じるから完成度はかなり高い一品だと言える。それくらいエビ。

途中、エビが気になりすぎて中身を解剖して確認したが、パッケージの写真のまんま。これでもかと入っていたから、海鮮系餃子(特にエビ)好きならリピート待ったなしだろう。酢とかとも合いそうだし、アレンジでも楽しめそうなので人気の予感がする。


なお、価格はともに税込1065円前後を見込んでいるとのこと。味の素は今回の餃子の他に海老肉焼売を新発売、従来の餃子もいくつかリニューアルする。冷凍食品の需要が増している今、気合の入り方が分かる出来なので日頃から市販の餃子を利用している人は一度試してみてはどうだろう。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.