日本刀の付喪神・刀剣男士を育成する人気オンラインゲーム、「刀剣乱舞-ONLINE-」。

まもなくリリース開始から6周年を迎えるが、その人気は未だに衰えることを知らない一大コンテンツだ。かく言う筆者も、プレイを始めた約5年前からゲームを起動しなかった日が1日もないレベルでどっぷりとのめり込んでいる。

先日そんな刀剣乱舞-ONLINE-から、あるお菓子が発売されたのだが……

コンセプトが最高すぎて「こういうの待ってた!!」と叫びたくなったので、ご紹介させていただきたい!


・刀剣男士が作った野菜チップス

単刀直入に言おう。そのお菓子とは、野菜チップスである。名前は「畑当番の野菜揚げ」(税込1050円)。

こういったいわゆるキャラクターもののお菓子には、クッキーやグミなど無難なお菓子が選ばれることが多いように思うのだが、まさかの野菜チップスである。

これの何がそんなにツボだったのかというと……


刀剣乱舞-ONLINE-には、「内番」という刀剣男士たちのステータスを上げることができるシステムが存在している。

以前ご紹介した「遠征」のように刀剣男士を選んで一定時間を経過させるという仕様なのだが、この中に「畑当番」というものが存在する。

その名の通り、ゲーム内ではここに配置した刀剣男士は畑仕事をしているようだ。

つまり「畑当番の野菜揚げ」は、この畑当番で刀剣男士が育てた野菜を使った野菜チップスという設定になっているのだ。そんなの食べてみたくなっちゃうじゃないか……!!

しかも、パッケージに描かれている刀剣男士の刃選(じんせん)もずるい。


メインに据えられているこちらの刀剣男士の名前は、「桑名江」(くわなごう)。

刀剣乱舞-ONLINE-では、おそらく元々は農家にあったことから農業を愛するというキャラクターづけがされている。

ゲーム内でも、「全てを耕しに行きますか」「畑を守るために戦うよ」など、刀の付喪神なのか農具の付喪神なのか分からなくなるセリフを多々発している。

プレイヤー目線からすると、完全にスーパーの野菜売り場にある「私が作りました」の写真にしか見えない。生産者の顔なんよ。


そして隣にいる5振(刀剣男士は元々刀なので5「人」ではなく5「振」と数える)は、桑名江と同じ「江」の名前を持つ刀剣男士たち。

左から順に、篭手切江(こてぎりごう)、豊前江(ぶぜんごう)、松井江(まついごう)、五月雨江(さみだれごう)、村雲江(むらくもごう)だ。

この6振りは、いずれも南北朝時代の刀工・郷義弘(ごうよしひろ)によって作られた刀たち。

刀剣乱舞-ONLINE-では、同じ刀工によって作られた刀たちは兄弟もしくは家族のように扱われることが多いのだが、この6振りも例に違わず「江」という1つのグループとして扱われている。

この野菜チップスも桑名くんに巻き込まれて、江の皆で作ったものなのだろうか……などと妄想もはかどる。かわいいな。(※イラストはイメージです)


・優しい味のチップス


袋を開封してみると、大きな野菜たちがごろごろと転がり出てきた!


原材料名を見てみると、じゃがいも、にんじんなどメジャーな野菜に加え、赤大根や青首大根など日常生活ではなかなか見かける機会のない野菜まで入っている。


全種類並べてみた。こんなにいろんな種類の野菜を育てられる江の皆、すごすぎる。

食感は元は野菜とは思えないほどにサクサク! 完全にスナック菓子のそれだ。てっきりポテトチップスのようにしょっぱめの味付けがされているのかと思ったのだが、野菜それぞれの甘みがふわっと広がる優しい味だった。

じゃがいもも食感は完全にポテトチップスなのだが、素材そのものの味と香りが存分に楽しめる味になっていたぞ。

日常生活の中で1度にこれだけの種類の野菜を口にすることはなかなかないので、菓子分類とはいえ栄養を摂れた感もすごい。1つ1つのサイズが大きいため、食べ応えも抜群だ。大満足の1品だった。


・気になっている審神者は急げ!!

この「畑当番の野菜揚げ」、どうやらとんでもない勢いで売れているらしく、発売当日には1度通販分が完売、翌日には公式ストアである「刀剣乱舞万屋本舗」店頭の在庫も完売してしまっていたようだ。

記事を執筆した2021年10月29日現在は通販・店頭ともに在庫があるようなので、気になっている審神者(刀剣乱舞-ONLINE-のプレイヤー)の方は早めに確保しておいた方がいいかもしれない。皆で本丸の野菜を味わおう!!


参考リンク:PARCO ONLINE STORE 刀剣乱舞万屋本舗
執筆:うどん粉
Photo:©2015 EXNOA LLC/NITRO PLUS、RocketNews24.
ScreenShot:刀剣乱舞-ONLINE- POCKET(iOS)

▼賞味期限はこんな感じ。約5か月だ

▼桑名くんを地元の限界集落で撮影してみた写真。完全にJAの人である