コンビニのホットドッグといえば、人気なのはローソンのグードッグだろうか。確かにあれはウマい。筆者もホットドッグを食べたくなった時は、大体ローソンだった。

が、つい先日なんとなく食べたセブンのスパイシーチリドッグが本気でウマかった。チリドッグ界では間違いなくかなり上位に食い込む戦闘力を有していると思う。グードッグがあんなに話題になったのに、こいつが話題にならないのはおかしい……ということで、布教することに。

・最近リニューアルされた感

ちなみにスパイシーチリドッグ自体は昔からあったらしいのだが、店員さんに聞いてみたところ、最近リニューアルされて新発売されたらしい。よくある「美味しくなって新登場」みたいなヤツだろうか。また、HPによると販売エリアは埼玉県と東京都となっている。

成分表はこんな感じ。


・ノーマルよりデカい

お値段は税込み289.44円で、ローソンのグードッグ(税込み298円)と同じ価格帯だ。ところで、セブンのノーマルのホットドッグ(128.24円)を知っている方からすると「その値段だと割高じゃない?」みたいに思うかもしれない。

しかし心配は無用。実はスパイシーチリドッグは、ノーマルのホットドッグよりもデカい。ソーセージの長さは2倍近くなり、たっぷり乗ったチリソースと、やはり長くなったパンでボリュームはダンチ。食べ応えはしっかりしている。


・本格派なチリソース

そして何よりも注目すべきは、なみなみとブチ込まれたチリのクオリティだ。


ダメなチリは豆感が無く水っぽかったり、カラくなくて貧弱だったり、あるいはやたらとカラいがうま味は無い乱暴な感じになりがち。対して、良いチリはしっかりと豆の風味と食感が残ってホクホクしており、鋭いカラさの中にうま味があるものだ。

セブンのスパイシーチリドッグのチリは、間違いなく良いチリ。ちゃんと豆の存在が感じられて、ピリッとカラくてウマい。このチリならアメリカでも戦える気がする。

あまり話題になっていないのは、ビジュアル的にも具材的にも地味なので、それが何かとハデなグードッグほど注目されない理由かもしれない。それでも中身は本物だ。スパイシーチリドッグのクオリティには基本を忠実かつ丁寧に高めた結果行きつく高みのようなものを感じる。

超強力でド派手なビームを撃ったりするタイプのキャラではなく、通常のパンチやキックなど全ての基本的ムーヴが研ぎ澄まされた、外見からはそうと分からない強キャラみたいなものだ。販売エリアが埼玉と東京だけなのが残念だが、見かけたら試してみて欲しい。マジでウマい。

参考リンク:セブンイレブン
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.

▼ちなみに、「温めておいしい」と袋には書かれており、確かにその通りだが

▼常温くらいでも割とイケると思う。レンチンすると具材やチリソースはイイ感じになるが、コンビニホットドッグの宿命でパンがシナシナになって、乾いたパンとチリが合わさった時の素朴なウマさが失われる。

▲他のフレーバーだったらパンがシナつこうと問答無用でレンチンだが、このチリドッグに関しては両方のスタイルを試してもいいと思う。冷たいのは流石に微妙だろうが、個人的には常温くらいで十分美味かった。