昨夜「埼玉県内で大規模停電が発生している」ってことを全く知らずに、私は都内で仕事を終えて、21時過ぎに埼玉県内の自宅へ電車で帰っていた。列車の運行に影響はなかったため、日中に雨が降っていたことすら知らず。いつも利用している駅に到着すると……

駅構内がビミョーに暗い。作業員の方が歩いていたので「点検中なのかな」なんて思いながら駅を出ると……街中が真っ暗だった。24時間営業のコンビニもやってない。信号や街灯も消えている。空の方が明るい。星がきれい。って、何何何? え、停電?

・雷の影響らしい

そんなわけないのに「うちのマンションは明るいかも」と期待して帰ったら、鬼のように暗かった。闇そのものであった。少し遅いが、この時にやっと停電が起きていることを実感。自動ドアもエレベーターも動いていなかったため、裏口から階段で帰宅することに。暑い。

どうやら20時30分頃に、雷の影響で大規模停電(埼玉県内で約12万軒)が発生したらしい。なるほど、すでに1時間以上も停電しているのか。ベランダから外の様子を眺めてみると、スマホの明かりを頼りに歩いている人がチラホラいるもよう。

真っ暗、暑い、水も出ない、Wi-Fiもつながらない、腹が減った……マジかよ。よし、どうしようかってことで、ここから先は「私がやったこと」と「もっと準備しておけばよかったこと」を……正解かどうかはさておき、そのままお伝えしたい。


・私が停電時にしたこと

まずは「懐中電灯」と「水の入ったペットボトル」を使って “簡易ランタン” を作った。明かりがあると安心するからだ。ちなみに懐中電灯は、以前の記事で紹介した『電池がどれでもライト』。やはり最高に使える。

そしてたしか、冷蔵庫は開けたり閉めたりしない方がよかったような(冷気が外に逃げるから)。とはいえ、いつまで停電が続くかわからないし、冷凍庫の氷が全部溶けて水浸しになったら最悪……てことで、氷をボウルに取り出した。溶けたら飲めばいいや。


んで、いよいよ本格的に腹が減ったため、キャンプで大人気のメスティンで米を炊くことにした。米1合と固形燃料で簡単調理。

炎のゆらめきとチリチリ音に癒される。

卵かけご飯を食べた。いつもより美味しい。めっちゃ集中して食べたからだろうか。

食後、そういえば駅ナカの自販機が動いていたな……てことで、ミネラルウォーターを買いに駅へ。入場券を購入して、水3本とアイスクリームを買った。トイレも借りた。

ふたたび帰宅後、とりあえず歯を磨いて仮眠しよう……と思ったら、日をまたいだ午前0時30分過ぎに復旧。ありがとうございます。約3時間の停電生活ではあったが、復旧した瞬間は「電気のある生活って最高ォォオオオオオ!」と絶叫するレベルで感動した。


──では振り返ってみて、準備しておけば良かったことは何だろうか。 


・準備しておけばよかったこと

ズバリ、水とトイレだと思う。うちの場合、ウォーターサーバーが停電時でも使えたのだが、実はタイミング悪く「水のボトル」がなくなる寸前だった。とくにペットボトルの水も保管してなかったので、かなりギリギリな状況。結局、駅で3本買うハメに。

また、簡易トイレもあった方がいいかも。試しに1回流してみたらザザーッと流れたものの……その後、反応しなくなった。奇跡の1回を無駄にしてしまったため、水を買いに行ったついでに駅で済ますことに。

先述したように電車は動いていたので、私の場合は「朝まで我慢すればどうにかなる」という感じだった。地震や台風で広範囲に被害が及んだ場合は、そういうわけにもいかないだろう。日頃からもっと備えておきたい。間違っていることなどあれば優しく教えてください。


執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.