西武鉄道「飯能駅」が北欧仕様になっているらしい。ムーミンのテーマパークが埼玉県飯能市にあるのは知っていたが、どうやら駅舎も “フィンランド化” しているそうだ。しかもフィンランド国内でデザインコンペが開催されたというから、単なる真似事ではなさそう。
てことで、今回は飯能駅へ。ガチのフィンランドデザイナーが手がけた駅舎を見学することにした。「北欧といえばIKEA」くらいの知識しかない私でも “北欧” を感じられるのだろうか。でも、イケアはフィンランドではなくスウェーデンか……ま、とにかく行ってきます。
・西武線の飯能駅
池袋駅から西武線急行で約50分、特急なら約40分で到着する飯能駅。ホームに降り立つや否や、ムーミンワールド全開な駅名標がお出迎え。か、かわええええ〜〜〜。
そして駅ホームには海外感あふれる木のモニュメント……デ、デカい。なんでも地元の木材を3D加工ができる秋田の工場へ配送。加工されたピースをホームで組み立てたのだとか。一部はベンチにもなっているぞ。自然の安らぎを感じるデザインと言えるだろう。
で、振り返るとモニュメントから階段まで木材を模した床材が貼り付けられている。
3・4番線ホームの階段は「樹木」をイメージしたデザイン。子供が遊ぶ「つみ木」みたいだが、こちらアルミパネルに木調シートを貼りつけているらしい。
ちなみにエスカレーター横には、ザ・フィンランドなポスターがズラリと並んでいる。ホームからコンコースへと、気持ちを高揚させるような空間づくりをデザインしたのだとか。
つづいてコンコース。改札内〜改札外に巨大な膜天井(不燃膜に木目調を印刷)を設置。さらに、フィンランドで多く飛んでいるカモメをモチーフにした鳥が、誘導を促すように100羽配置されている。
飯能駅構内に100羽か……たしかにアチコチにいるな〜。
また、改札外のベンチも地元木材で作ったものだという。自然豊かな飯能は、北欧になれるポテンシャルを秘めているのかもしれない。
なお、ムーミンの世界や北欧のライフスタイルを体験できるテーマパーク「メッツァ」は、駅北口からの直行バスで約15分。メッツァとは、フィンランド語で「森」という意味。駅に着いた時点でメッツァな雰囲気をめっちゃ味わえるだろう。
めっつぁフィンランドな飯能駅、機会があれば足を運んでみてくれよな!
・今回ご紹介したスポットの詳細データ
名称 飯能駅
住所 埼玉県飯能市仲町11-21
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.