悲報! 悲報である!! 昨日2021年7月6日、松屋が『ごろごろチキンのバターチキンカレー(税込690円)』を復活させてしまったのだ! 何でやねん!! そこはまず『ごろチキ』やろ! 我らが至宝『ごろごろ煮込みチキンカレー』が先やろがーーい!!
『ごろチキ神』を差し置いて『バタチキ』を再発売するなど、これはもはや正気の沙汰ではない。我々『ごろチキ』信者に対する明確な挑発行為と言えるだろう。さすがの私(あひるねこ)も久々にトサカに来たぞ(鶏だけに)。まあ、食うけども。
・過去の因縁
本題に入る前に、まずは先日の事件について軽く触れておく必要があるだろう。松屋は今年4月、『ごろチキ専用ザラ』なる非売品の激レア皿を抽選で100名にプレゼントすると発表。もちろん私もキャンペーンに応募した。その結果……
見事お皿をゲット!
『ごろチキ専用ザラ』……それ即ち神の玉座。『ごろチキ』を自宅にお招きする最高の環境が整ったことに歓喜する私であったが、ここでまさかの事態が発生する。『ごろチキ専用ザラ』が到着する直前、なんと、『ごろチキ』が終売してしまったのだ。そんなバカな……!
・緊急事態
主が不在のまま、今も我が家の食器棚で眠り続ける『ごろチキ専用ザラ』。これでは翼をもがれた鳥、いやチキンも同然ではないか。こっちは一刻も早く神を玉座にお迎えしたいというのに……!
そう思っていた矢先の、今回の『バタチキ』復活事件である。松屋よ、貴重な品をもらっておいてこんなこと言うのもなんだが、お前らの血は何色だ?
「『ごろごろチキンのバターチキンカレー』は、コクがありマイルドな口当たりで、一口頬張れば風味豊かなバターの香りとトマトの旨味が口中に広がるやみつき必須の逸品です。今年のバタチキはバター風味がアップし、より味わい深く仕上がっております」
……と、『バタチキ』のコンディションに絶対の自信をのぞかせる松屋。しかも発売を記念し、7月20日午前10時まで『バタチキ』のライス大盛を無料にするという大盤振る舞いっぷりだ。『ごろチキ』に魅せられ、はや幾年(いくとせ)……こんな屈辱は生まれて初めてである。
・偽ごろ風情が
な~にが『ごろごろチキンのバターチキンカレー』だよ。チキンチキンうるさいんだよ、鶏の二乗かよ。神の名を騙(かた)る不届き者がなぁ、あんまピヨピヨ調子に乗ってっと……
うっま!!
・ウマい
そうだった……去年も食べたけど、『バタチキ』って激ウマなんだった……! 『ごろチキ』とは真逆でスパイシー要素皆無。その味わいはマイルドかつクリーミーで、むしろ甘いとさえ言えるかもしれない。
しかし、バターの深いコクと香り、そしてトマトの旨みによる合わせ技の妙にはどうにも抗いがたいものがある。
「辛み」というカレー最大の武器の一つをあらかじめ放棄しておきながら、カレーとしてのアイデンティティを一切失うことなく、自らの強みを最大限ブーストしてみせる姿はアッパレの一言。
『ごろチキ』が “剛” のカレーだとしたら、『バタチキ』はまさに “柔” のカレーである。チキンも憎らしいほどに “ごろごろ” 入っており文句なし。くッ……! まさか『バタチキ』にはあるというのか……? あの玉座に座る権利が……! 我らが神はまだ一度も座っていないというのに……!!
ぐ、ぐぎ……ぐぎぎ……
ぐぎぎ……ぎ……ぎぎ……
そ、そこは……『ごろチキ』の……
我らが『ごろチキ神』の……ッ!
あああああああああああ!!!
やっぱダメェェェェェエエエエエ!!!!
【結論】
『ごろチキ専用ザラ』に座っていいのは『ごろチキ』だけ。
– 完 –