映画でもゲームでも、1(ワン)、2(ツー)、3(スリー)……と回を重ねてく「シリーズもの」がある。ロボコップとかベスト・キッドとか、ドラクエとかFFとか、マリオとかソニックとか、バイオハザードとか──。

実は同じようなシリーズ商品がダイソーにもあるのだが……

なぜか「3(スリー)」が無い!

いったい何があったのか。それとも私の単なる見落としなのか。いずれにしても、3軒ほどのダイソーで確認したところ、「防滴Bluetoothスピーカー」の1(ワン)、2(ツー)ならびに新作4(フォー)はあるのだが、

なぜか「3(スリー)」が無い! のである。こうなると、がぜん「幻(まぼろし)の3」が気になるところだが、今回は素直に新作「4」と旧作「1」と「2」の3種類を徹底比較してみたい。


・価格

まず価格。「1」と「2」は600円だったのに対し、最新の「4」は100円下がっての500円。こうなると「4」だよな……と思いがちだが、まあ落ち着いてくれ。先に結論を言うと、「4」は買ってはならないモデルである。


・色展開

カラーについては、「1」は3種類、「2」も3種類だったが、「4」になると白と青の2種類に。ちなみに「4」の形状は「2」とクリソツ。さては同じ商品では……?


・スペック

こちらに関しては、説明書やパッケージに書かれている情報が、それぞれマチマチなため、完全なる比較はできない。

しかし比較してわかることは、おそらく「4」は「2」の進化版で、バッテリーが強化されているということ。こうなると「4」だよな……と考えがちだが、どうか思い出して欲しい。過去にレビューした際、「2」はダメ商品だったということを。


・形状

3つを並べて確信したが、やはり「4」は「2」と形が同じの進化版。外見は旧作「2」と同じだが、バッテリーを含めた「内部」がアップデートされているということだろう。しかし、最もスタイリッシュなのは「1」である。


・風呂場での検証

さあ、ここからは防滴の具合も確かめるべく、検証はお風呂の部に入る。ペタペタペタと壁に貼った際、やはり最も安定してるうえにスタイルが良いのは「1」だ。「2」なんて首を垂れている。ふざけた野郎だ。


・ペアリングの音

Bluetooth商品において、「ペアリング音」は重要であると私は思っている。気分がアガるかアガらないかはペアリング音に左右されるからだ。

たとえば「1」は、まあ合格。電源入れたら「パワーオン、コネクティッド!」で、電源切ったら「パワーオフ!」。可もなく不可もなく。

それに対して「2」は本当にナメている。なぜって、電源入れたら「ポロロロ♪」だけで、電源切っても「ポロロロン♪」だ。いい加減にしろと言いたい。

では最新の「4」はどうなのかというと……。電源ONで「トゥルルントゥルン♪ ブルートゥース、コネクティッド」と、今までの中では最強のアナウンス。さらに電源切ったら、やたら発音よく「パ(ワ)ーオフ!!」と。

詳しくは上記インスタ動画を音ありで再生してほしいのだが、ペアリング音に関しては「4」が圧勝と言っても良いだろう。──だがしかし!


・音質

音質に関しては、もう動画を観て(聴いて)もらうのが手っ取り早い。結論から言えば、スピーカーが前面についている「1」が圧勝であり最強。

それに対し、スピーカーが裏向き(壁向き)に付いている「2」と「4」の音のコモり具合といったら最悪のひとこと。

しかも、水をぶっかけたら、なおさらビンビンとコモりまくって(響きまくって)、まるで柳沢慎吾の警視庁24時モノマネにおける「タバコの箱のビニール袋で無線機を表現する芸」を再現したのかと思うほど。

また、あろうことか「4」なんて、水をかけたら、しばし無音になりやがった。なんなんだ。キレたのか。ボイコットか。100円安くなったって、こんな仕事っぷりじゃぁ「防滴スピーカー」の名に恥じる。出直してこい!


・結論

──ということで、もう上記インスタの「音」を聴いてもらえれば誰もが同意見になると確信しているが、結論的に、買っても良いのは「1」のみである。

ただでさえダメダメだった「2」が「4」に進化したところでダメダメ具合は相変わらず。最新だからと言って良品なわけではない。映画でもゲームでも、「1(ワン)こそ名作」なんて作品、これまでにもたくさんあった。ダイソーの「防滴Bluetoothスピーカー」も またしかりなのである。


執筆:100均評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24