ファミコンの『スーパーマリオブラザーズ』はプレイ人数が1~2名である。複数人で遊ぶには不向きと言わざるを得ない。子供の頃、プレイの順番でケンカしたことがある人もいるだろう。

ある日、私(中澤)が職場で『スーパーマリオブラザーズ』をプレイしたくなりファミコンのある部屋に行ったところ、編集長のGO羽鳥と創始者のYoshioがいた。どうやら2人もマリオがやりたいようである。

1つのマリオに3人が集まってしまったわけだ。マズイ! このままではケンカになるぞ!! そこで3人でプレイしてみることにした。

・3人で『スーパーマリオブラザーズ』をプレイする方法

そもそも、ファミコン自体が基本的にコントローラー2つという設計の関係上、3プレイできるソフトは極端に少ない。ファミコン初期に発売された『スーパーマリオブラザーズ』なんて2プレイできると言っても、同時にプレイすることはできず、マリオが死んだ後にルイージの番が回ってくる形。実質1プレイである

しかしながら、我々ももうアラフォーなので誰かが泣いて気まずくなる事態は避けたい。ここは大人の知恵を使おうじゃないか。『スーパーマリオブラザーズ』を3人同時にプレイする方法はこれだァァァアアア


十字キーは私、中澤星児。


BボタンをYoshio。


AボタンをGO羽鳥が担当する。

・1人のマリオを3人がかりで操る

要するに、1人のマリオをみんなで操るわけだ。ちなみに、十字キーは移動、Bボタンを押すとダッシュになり、Aボタンでマリオがジャンプする。まずは、練習で1面に挑んでみたところ……


中澤「今! 今A押して!!」


GO羽鳥「いくよいくよ! せーのッ!!」


Yoshio「ダッシュしていい?」


中澤「ちょっ速い速い! 1回やめて」


GO羽鳥「このノコノコ踏んじゃおう! せーのッ!!」


Yoshio「ダッシュしていい?」


GO羽鳥「ちょっ速い速い! 1回やめて」


Yoshio「Bボタン暇なんだけど」


十字キーとAボタンのチームワークがかなり重要なことが判明。ジャンプと移動の息が合わなければ最初のクリボーに殺される。それに比べ、Bボタンの使用は限定的だ。極力慎重にプレイしなければならないため、できればダッシュしたくないのである。

・何面までいけるのか

というわけで、Yoshioにはフラワーを取るまで我慢してもらうとして、この方法でどこまでいけるのかプレイしてみると……


1-1クリア!


中澤「おおー!!」


GO羽鳥「よっしゃー!」


Yoshio「Bボタン深いわ……」


ゴールの旗が見えた瞬間、軽く感動した。『スーパーマリオブラザーズ』の1-1にまだこんな感動が残されていたとは。なお、Yoshioいわく「Bボタンも気持ちは共にある」とのこと。いける! いけるぞ!! と思いきや……


死んだァァァアアアッ!!

1-2が激ムズだ。リフトが登場するため、十字キーとAボタンのコンビネーションがより大事になる。1人でやってる時は、リフト部分をダッシュジャンプで飛び越えたりしていたが、こんなに微妙なタイミングの操作をしていたのか。

・ケンカしそうな時に

結局、我々は1-2をクリアすることができなかったが、不自由なだけにクリアできた時の喜びは半端じゃない。死んだ時は全員で悔しがり、ゴールできたら全員でガッツポーズ。その感動は3倍である

3人で気持ちを分かち合える『スーパーマリオブラザーズ』の3人プレイ。ケンカになりそうな時はやってみてくれ。きっと終わる頃にはみんな笑顔になっているはず。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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