カレーチェーンといえば多くの人が「ココ壱番屋」か「ゴーゴーカレー」を思い浮かべることだろうが、忘れてはいけないのが「日乃屋カレー」だ。2011年に東京・湯島に1号店(本店)をオープンして以来、この10年で店舗数が急増中。公式サイトでは、海外を含めて約80店舗を確認できる。

その日乃屋の本店には、カレーだけでなく中華そばとつけめん、それに「元祖カミナリそば」というメニューを提供しているのだ。ここにしかないカミナリそばとは、一体何なのか? 実際に食べて確かめてみた!

・カミナリそばとは一体……

日乃屋カレーの本店は、東京・文京区湯島、秋葉原と御茶ノ水のちょうど間あたりにある。


メニューを見ると、ほかのお店でもお馴染みの「日乃屋カレー」や「カツカレー」などの定番が並んでいる。


さらに、湯島名物と書かれた垂れ幕には「カミナリそば」の文字が……。どんなそばなんだ? 気になったので、食べてみることにした。


・食べて「カミナリ」の名に納得

入り口の券売機でカミナリそばの食券を購入、価格は税込750円だ。「そば屋のカレー」といえば、よもだそばが有名だが、「カレー屋のそば」はあまり聞くことがない。

中華そばを提供しているところを見ると、いわゆるラーメンの類なんじゃないかな? 席に着いてしばらく待っていると、カミナリそばが出て来たぞ。


これは、野菜たっぷりの味噌ラーメンかな? 一見したところ、とくに「カミナリ」を想像させる要素は見つからない。醤油系のラーメンが出てくると思っていたので、スープの色に驚いた。茶色、これは味噌だよなあ……


スープをひと口飲んでみると、舌先にイナズマが走った! 辛い!! マイルドな味噌を想像していたのに、めちゃくちゃ辛いぞ!! 激辛カレーを思わせるような鋭い辛味だ。カミナリとはそういうことだったのか!


唐辛子の鋭利な辛味と、痺れのような感覚が襲ってくる。この痺れる感じは山椒かな? 液面にラー油が浮かんでいるのも見える。名前や見た目からはイメージできなかったけど、味にはたしかにカミナリのような刺激。食べて初めてわかる名前の意味、絶妙なネーミングだ。


麺は太目の縮れ麺。スープに絡んですする度に、刺激的な辛さを伴っている。しかし辛さは後を引くものではなく、カッと身体がアツくなったかと思ったら、スーっと静かに消えていく。その後から魚介の旨味が舌の上に残っている。カレーの辛味を隠し持った中華そば、それがカミナリそばの正体だった。


それにしても、日乃屋カレーの快進撃はどこまで続くのか? 業界トップのココイチは全国に1400店舗以上、2位のゴーゴーカレーは海外も含めて100店舗以上を展開している。3位の日乃屋はまだ2社に届かないが、100店舗達成を迎える日も近そうだ。今後カレー業界の戦いはカミナリそばのように刺激的になっていきそうだ。


・今回訪問した店舗の情報

店名 日乃屋カレー 湯島本店
住所 東京都文京区湯島2-2-1 東邦深澤ビル1階
時間 11:00~20:00(短縮営業中)、土曜11:00~15:00
定休日 日祝(不定休)

参考リンク:日乃屋カレーゴーゴーカレーココ壱番屋
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24