聞くところによると、スマホゲーム「ウマ娘」がメチャメチャ人気らしい。私、P.K.サンジュン自身はプレイしていないので詳細については控えるが、要するに擬人化した競走馬を育てるシミュレーションゲームのようだ。

元来、何事も同時進行が苦手な私はポケモンGOに熱中しているため「ウマ娘」には手を出していない。そしておそらく今後も手を出さないつもりだが、身近な人が「ウマ娘」にドハマりしてしまった。何を隠そう、私の妻である

・ゲームはしないのに

私以上に熱しやすく冷めやすい妻は、ゲーマーとは程遠い。せいぜい「LINEポコポコ」や「ポケモンカフェ」などのパズルゲームをたまにプレイしているくらいで、これまで1日のうちゲームに割く時間はごくごく限られていた。

そんな妻がゲームにハマるとは……しかも「ウマ娘」に。妻は競馬場に1度も行ったことがないほどの競馬素人で「芝」と「ダート」の違いさえよくわかっていない。だがしかし、ここ1週間ほどは明らかに言動がおかしいのだ。例えば、


「サクラバクシンオーは学級委員長でいいコなのよ」


……君は何を言っているんだ? かつてそれなりに競馬をたしなんでいた私は当然「サクラバクシンオー」の存在を知っていたが、まさか妻の口から「サクラバクシンオー」というワードが発せられる日が来るとは。しかも学級委員長って……どういうこと?

・信じられない

実は、妻に「ウマ娘」を勧めたのは、何を隠そう私である。妻はWebの制作会社に勤務しており、恒常的に「流行のデジタルコンテンツ」を探している関係で「何か流行ってるものない?」と聞かれた私が「ウマ娘が流行ってるらしい」と教えたのだ。

ウマ娘素人だった私と妻は、一緒にアニメの第1話を見た。私はかつて競馬に熱中していた時代の「スペシャルウィーク」や「サイレンススズカ」の存在に胸が躍ったが、妻はいまいちピンと来ていない様子。結局アニメは第1話だけで途切れてしまっている。

それなのに、私の知らぬ間に妻は「ウマ娘」のトレーナー(?)になっていた。大きなレースでは「行けーーーー!」と声に出して応援しているし、レースに負けたときは盛大に愚痴り、そして自責の念に駆られている。


「ウオッカはサボり癖があるんだよなー」


ウオッカはわかるが……サボり癖? 正直、話がフワフワしすぎていて掴みどころがないのだが、それでも妻の口から「ヴィクトリアマイル」「安田記念」「ハルウララ」などの競馬ワードが出ること自体に私は衝撃を受けている。

・何が1番楽しいのか?

聞けば娘や私が寝付いた後に「ウマ娘」をプレイしていることもあるらしいが、それでも満足のいく結果は出せていないそう。当サイトの原田のツイートを眺めながら「原田さんBランクじゃん! すごい!!」と興奮していた。すまん、マジでわからん。

最後に妻に「ウマ娘」の何が1番楽しいのかを聞いてみたので、これをこの記事の締めとしよう。アニメにも競馬にも興味がない妻がハマるのだから「ウマ娘」はスゴイ。果たして「ウマ娘の魅力」とはいったい──。


「レースで負けた後も、あのコたち明るいんだよね。それを見ると私がしっかり育ててあげなきゃって思うのよ」


知らんがな


──完──


参考リンク:ウマ娘プリティダービー公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:© 2021 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」製作委員会、(C) Cygames, Inc.
ScreenShot:ウマ娘 プリティーダービー(iOS)