ウンコを食べた伝説のシーンから2年……あのクレイジーでワイルドな男、ベア・グリルスが帰ってきた!! Netflixのリアリティ番組『You vs. Wild』が映画になってカムバックし、絶賛配信中だぞぉ────!

もちろん今回も前作同様「インタラクティブ作品(=物語の展開を視聴者が選択する)」だ。さっそくアレコレ無茶ぶりしまくって遊んでみたが、やっぱり面白い! 普通のドラマ・映画に飽きたNetflixユーザーにオススメの作品なので、その見どころをお伝えしたい。

・こんな作品です

『猛獣を追え You vs. Wild 映画版』は、冒険家のベア・グリルスが主人公。実際にイギリス軍の特殊部隊に勤務した経歴も持つガチのタフガイだ。ディスカバリーチャンネルなどでは、サバイバル系の番組によく出ているらしい。

本作もやはりサバイバル番組の1つで、舞台は南アフリカの野生動物保護区。どうやら動物を囲うフェンスが何者かによって破られてしまったようで「猛獣たちが逃げ出しちゃった~! なんとかして、ベアさ~ん!」というところから物語は始まる。

・見どころ① 展開を選択できる

これで一般的なサバイバル番組なら、主人公のベアがどんどん問題を解決し、私たち視聴者はそれをただ傍観(ぼうかん)するだけであろうが……本作は違う。

この作品では、主人公の行動を “視聴者” が決めていくのだ。たとえば「登る? 飛びおりる?」といった具合に選択肢を迫られるので、パソコンやスマホ、タブレットの画面上でどちらかを選んで物語を進めていく(※TVでは視聴不可の模様)。

当然その選択次第で物語の展開は分岐していき、うまくいけばハッピーエンドへ導けるが、誤った選択をすると「ミッション失敗」……いわゆるバッドエンドとなってしまう。まぁようするにゲームですね。


 

・見どころ② 手に汗にぎる! リアルな映像

ああ~『かまいたちの夜』的なヤツか……と思いきや、実際はもうちょっとエキサイティングな内容だ。前述したように「逃走した猛獣たちを捕まえる」ことがミッションなのだが、登場する動物たちはCGではなく、ホンモノ! 

また、ライオンに追われたり崖から飛び下りたりするアクションもベア自身がおこなっているので迫力満点だ! もちろんベアに安全な行動をとらせることも選択できるのだが、ついつい鬼軍曹にようにキケンな状況へ追い込みがち。

しかし、そこはさすがベア・グリルス! どんな無茶ぶりでも受け入れ、俺たちにはできないことを平然とやってのける。そこにシビれる! あこがれるゥ!

ちなみに前作は『過酷な大自然で生き残る方法』ということに重きがおかれていたのだが、今作は『猛獣を前にしたときの対処法と捕獲の仕方』という、役に立つんだか立たないんだかよくわからない(というか立たない)テーマが重点的に描かれている。

しかし、逆に言えばですよ? 「猛獣を “自分の判断で” 対処する」だなんて非現実的な状況を疑似体験できるというワケだ! この仕掛けこそが今作の最大の魅力と言っていいだろう。


 

・見どころ③ もぐもぐタイム

“最大の魅力” と書いたが、個人的に『You vs. Wild』シリーズでもっとも好きなのが食事場面、いわゆる “もぐもぐタイム” である。

この主人公のベアという男、なにかあると「エネルギーが必要だ」などと言って そこらへんから食料を調達してくるのだが、「昆虫」とか「生のヒル」とかエグイものを選択肢として あげてくるんですよね。

前作では熊の糞から “木の実” を取り出し「見ろ、立派な食料だ~」などと苦しい言い訳をしながら完全にウンコを食べていたのだが、今回もその体の張りっぷりは健在。ドン引きしつつも、なんか笑ってしまうのだ。まさにヨゴレ芸人 顔負け。本当にリスペクトだぜ、ベア兄貴!!


 

・ノーミスで45分くらい

さて、実際に視聴(プレイ)する時間はどのくらいかというと、ノーミスで正しい選択肢を選び続ければ45分ほど。もちろん中断することも可能だ。また、1度クリアしても2週目に入り、初回とは あえて違う選択肢で遊べば、トータルで2時間ほどは楽しめるぞ。

さくっと見るも良し、“やりこみプレイ” するも良し。フツーの映画やドラマに飽きた人はぜひ『猛獣を追え You vs. Wild 映画版』で、ベアニキ(ベア兄貴)の勇姿を見てくれ!!

参考リンク:Netflix『猛獣を追え You vs. Wild 映画版』、Instagram @beargrylls
執筆:ショーン
Photo:Duane Howard / Netflix