「世界一、画数の多い料理名」「中国人でも読めない漢字」などと、ときおりSNSを賑わせる「ビャンビャン麺」。中国、陝西省のローカル料理で、名前のおもしろさに注目されがちだが、実は麺料理としてもかなりレベルが高いのだという。

断続的にセブンイレブンで販売していたが、期間限定・地域限定で、食べられなかった人も多いのでは? そんなあなたに朗報! 全国のバーミヤンでビャンビャン麺がメニューに加わった。


・「ビャンビャン麺」(税込769円)

なんだか音の響きも楽しいが、平たいことを意味する「扁扁(ビェンビェン)」や、麺を打つときの「ビャンビャンッ」という音、など複数の説があるそう。

商品到着。平たい皿に具材が山盛りで、麺はまったく見えない。


皿の底から登場したのは、特徴的な平麺! ワンタンのように見えるが、それよりもずっとコシのあるモチモチ感。これ、麺だけでも美味しい!

注意点は、太麺だけあって麺同士がくっつきやすいので、早めに皿の底までかき混ぜること。放置していると固まりそうだった。

豚肉は、メニュー写真では角煮のように見えるが、どちらかというと「そぼろ」に近い感じ。テンメンジャンや八角を使っているそうだが、ほとんどクセがなく、あまじょっぱい家庭的な味になっている。

だいぶ日本人向けに、マイルドにアレンジされているのでは。普段アジア料理が苦手な人でもイケるのではないかと思う。

モヤシをはじめとする、たっぷりの野菜が麺をおおっている。後からわかるのだが、この野菜がシャキシャキと歯ごたえを生み、食感に変化を与えてくれる。

そして真っ赤な「シャンラー粉」! 唐辛子、花椒、八角、胡椒などのスパイスをブレンドしているという。

実は具材それぞれで食べても美味しく、一瞬「このまま食べようかな」とまで思ったのだが、「混ぜそば」なので覚悟を決めて混ぜていく。

皿全体が唐辛子で色づいていく……。


赤く染まった麺。

ワサビともマスタードとも違う、舌や唇に突き刺さるような辛さ! SNSでは「辛さが足りない!」という声もあったが、筆者には十分だった。口の中がビリビリする。水……水をくれ!!

ただ、食べられないほどではない。おそらく「ファミリーレストランとしては辛い」けれども、本場の味に比べたら全然辛くない、というレベルだと思う。

幅広の麺はもっちもちで、野菜はシャキシャキ。そこに唐辛子の刺激が加わって、旨辛い! 口が痛いのに箸が止まらない、なんだこの旨さは!!

どうしても辛くて食べられないときの豆知識2つ。唐辛子などのビリビリ系の辛さは、お酢を入れると中和されるのは知っているかな?

たいがいの中華料理は、お酢との相性がいい。味を大きく崩すこともなくおすすめ。


もう1つ、先日ご紹介した「すかいらーく もったいないパック」はバーミヤンでももらえるから、残すに忍びないときは持ち帰ろう。


・販売期間は6月2日まで(予定)

辛いのが苦手な人は、シャンラー粉をあまり混ぜずに寄せておくといいと思う。いや、辛いのが苦手なら食べなきゃいいじゃん、という話なのだが、それだともったいないくらい美味しかった。これは食わず嫌いせずにトライしてみて欲しい。

逆にもっと辛くても大丈夫な人には、追加でシャンラー粉を足せるようなサービスがあればいいのでは。バーミヤンさん、いかがでしょうか。

ちなみにメニューでは辛さ表記は「2」。バーミヤンにはもっと辛いメニューもある。販売期間は6月2日までを予定。辛いもの好きも、そうでない人も、ぜひ1度ご賞味あれ!


参考リンク:バーミヤン
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.