言うまでもなく、いまはバレンタイン商戦の真っただ中である。見た目の華やかなスイーツがショーケースを飾り、それらを求めて多くの人が列をなす。コロナの影響で例年ほどではないとはいえ、街中の雰囲気も普段より甘々だ。

そんな時期に、これ程まで男臭い商品を販売し始めたステーキガストは最高であると、私はまず言いたい。そして、見た目の彩(いろど)りを完全に捨てた勇気を称(たた)えたい。よくぞ、振り切ってくれた!

・テイクアウト限定の「肉三昧コンボ」

何の話かというと、ステーキガストがテイクアウト限定で販売中の「肉三昧コンボ(税抜1599円)」である。名前から何となく察しがつくかと思うが、こちらに入っているのは牛肉(ミスジ)、チキングリル、ハンバーグの肉三連発。

だから見た目が肉々しいのは当然なのだが、開封したときの肉々しさは私の予想を越えていた。「普通リーフレタスとかパセリとかあるやん!」という意識を肉でぶん殴られたと言ってもいい。じゃあ実際にどうなっていたのかと言うと……



めっちゃ肉!



どの角度から見ても肉!



ソースかけても肉!


何なら、見た目は土とほぼ変わらない。テーブルの一角に「肉三昧コンボ」を置いていると、プランター(発芽前)と見間違えるほどに土である。

そのために、お世辞にも見た目がオシャレとは言えない。同時期に発売されている有名スイーツ店のバレンタイン用チョコレートがチャペルだとしたら、こちらは工業地帯のようなものと言って差し支えないだろう。

なお、この「肉三昧コンボ」を食べ進めていくと実は野菜があったのだが、その野菜がなんと……



玉ねぎ!


あろうことか、一瞬で肉汁に染まるヤツなのだ。確かに肉には合うが……何故そこで白い野菜を選ぶのか? というツッコミを踏み潰すかのような玉ねぎの存在。この点からも、「肉三昧コンボ」において彩りが無視されていることは明らかだろう。


だがしかし、そのぶん内容が充実しているのが「肉三昧コンボ」である。なにせ、入っているのが先に述べたようにステーキ、チキングリル、ハンバーグの3トップ。このうち2つがコンボしているのはファミレスでよくあるが、3つはなかなかレア。

もし3つ以上の肉がコンボしていたら、それは大体パーティー用だ。ところが、「肉三昧コンボ」は1〜2人前。つまり1人でも余裕で買えるのに、3トップが共演しているのである。こんなに嬉しいことがあるだろうか?


また、ソースは2種類(和風玉ねぎ or ガーリック)から選べる仕様で、私が選んだのは和風玉ねぎソース。これが実に肉に合う。どの肉にも合う。そして肉質だって悪くない。そりゃ店で出来たてを食べることに比べたら満足度は劣るだろうが……。むしろ、1700円強という価格を考えればコスパはかなり良いかと思う。


惜しむらくは、これがテイクアウト限定のメニューだということ。そして、2月11日までの期間限定だということだ。バレンタインの日に被せるのはさすがにマズイと思った……のかどうかは不明だが、個人的にはもっと長く売ってほしいところ。

なんなら、ステーキガストだけじゃなく普通のガストでも売って欲しいところ。そう思わずにはいられないほど最高である。

参考リンク:ステーキガスト「肉三昧コンボ
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.