『USB指までヒーター手袋』なる商品がある。名前のまんまのモノで、簡単に言うとヒーター付きの手袋だ。PCのポートなどにUSB接続でき、装着していると手の甲がポカポカになる。また、指先が出る仕様になっているから、タッチパネル的なものも難なく操作可。
「最強の手袋、ついに来たか!?」と思った人が多くいたのだろう。私が購入したサンコーのオンラインショップでは全タイプが売り切れになっている(2021年1月8日時点)。かくいう私もそう思ったので実際に買ったわけだが、この原稿を書いている今は装着していない。寒さに耐えながら、ノー手袋でPCのキーボードを叩いている。なぜか?
ひと言で言うと、実際に使用して気付いた「素晴らしい点」と「イマイチな点」をハカリにかけた結果といったところ。もう少し詳しく説明したいと思うのだが、以下はあくまでもいちユーザーのレビューであり、誰もが同じように感じるとは限らない点を留意した上で、ご確認いただきたい。
まず、私が購入したヒーター手袋の正式名称を紹介しておこう。『USB指までヒーター手袋2』といい、購入価格は税込2680円。手袋からはビロ〜ンとケーブル的なものが伸びており……
これを付属のケーブルにズボッと接続
付属ケーブルのもう一方をUSBポートにズボッ
ケーブルの途中にある電源ボタンをポチッ
これで手の甲の部分がじんわりと暖かくなる。そして、この暖かさは調整可。手元のスイッチで38度・40度・45度に変更できる。
そしてこれこそ、私が思う『USB指までヒーター手袋2』のもっとも素晴らしい点だ。ポカポカが足りなければ温度を上げればいいし、熱すぎたら下げればいい。自分の好みの温度に設定できるから、快適な状況を長く保てる。
もちろん、もっと細かい調整ができるに越したことはないだろうが、今の状態でも温度調整面で不満はなかった。つまるところ、ちゃんと暖かい手袋だった。暖かさを求めて購入してそれを満たしてくれたのだから、人気が出るのも納得である。
・イマイチだった点
しかしながら、どんな商品でも実際に使うと「ここはちょっとな〜」というポイントが見えてくるもの。『USB指までヒーター手袋』の場合、まず気付いたのはケーブルのゴチャゴチャ感だ。
デスクの見た目がギーク感強めになることはまだ我慢するにしても、このケーブルがキーボードを打っているときにめちゃ邪魔。加えて、当然ながら手袋は1セットで左右2つあるので、USBポートを2つ必要とすること。手の甲は暖かくとも指先は寒い点も挙げられるが、それより何より気になったのが……
手袋をはめていると、そもそもキーボードを打ちにくいことだ。暖かさの代償として、どうしても指が動かしにくくなる。「1週間くらい使っていたら次第に慣れるかな?」と思ったものの、私の場合は慣れなかった。
よって、泣く泣く仕事中での使用を断念した次第。しかし! だからといって、私がこの手袋を捨てたり売ったりしたわけではない。むしろ、家では普通に使っている。たとえば……
寝っ転がってスマホを見ているとき。いくら、手袋をはめていたらキーボードを打ちにくいと言っても、スマホ操作に支障が出るほどではない。むしろ、ただの暖かい手袋である。
──ザッとこんなところなのだが、先に述べたようにこれはあくまで私個人の感想。「商品が補充されたら買ってみようかな?」と考えている人は、私以外の意見も参考にしながら決断してくれ。ちなみに、Amazonでもレビューを確認できるぞ。