スイーツの流行の多くは原宿か新大久保から始まる。新店舗が出店すると若者を中心に注目が集まり、SNSで拡散されて他の都市へと飛び火していくパターンが多い。

2023年4月末、新大久保に誕生したカフェ「トルドロ」では、ハンガリー発祥のチムニーケーキを提供している。通称「煙突パン」と呼ばれる焼き菓子だ。実際に食べてみると、ウマい! んだけど……、ちょっと食べ方にコツがいるみたいだ……。

・老眼にはキツいメニュー写真

煙突パンは、ハンガリーで円筒形を意味する「クルトシュ」とも呼ばれているらしい。日本ではまだ馴染みが薄いと思われるだけに、食べたことない私(佐藤)は「クルトシュ」と言われても「チムニー」と言われてもサッパリわからん……。何はともあれ、とりあえず食べてみたいのでお店にやってきた。


メニューを見ると、煙突パンは看板商品のはずなのに割と扱いが控え目だな。煙突パンを除けば、ヨソの韓国系カフェとメニュー構成はそんなに変わらない印象だ。


煙突パンは全部で9種類あるけど、写真がなかなか小さい。なにせ、おじさん老眼なもんで。写真も文字もデカければデカいほど嬉しいのだ。


多分、この写真は煙突パンの食べ方を示しているのかな? そう思ったけど写真が小せえ! 老眼にも優しく、もっと真ん中の方にデカく載っけてくれんかねぇ……。


・初心者はオリジナルを

……といったおじさんのグチはさておいて、目を凝らしながら品定めしてから注文した商品のが「レモンエイド」(税込600円)と煙突パンの「レインボー」(税込780円)、それにトッピングの「生クリーム」(税込100円)だ。

実はこのお店、オーダーごとにパンを焼き上げている。したがって提供までには10~15分かかるので、ご利用の際はその点に注意して頂きたい。


写真映えするだろうと思ってレインボーを頼んでみた。たしかに映えるんだけど、初心者はオリジナルから食べるべきだった。その理由については後ほど……。


それにしても見事な円筒形だ。生地の薄いバームクーヘンみたいにも見えるな。


で、これを食べるのにビニール手袋を使用する。というのも、生地はホカホカで表面のチョコスプレーを直に触ると、ベタベタになってしまうからだ。


指を通してビックリ! 3本指手袋だ!! まさかコレ専用? こんな手袋があるなんて知らなかった。


ほんでまあ、こうやって上の方から筒をほどいてちぎって食べる。この生地が面白くて、サクサクなのに粘りがあってモッチリしている


ちょっと大げさに表現すると、クッキーとパンの間みたいな食感だ。「サク」と「フワ」を同時に楽しむことができる。


生クリームを付けても美味しい。トッピングはこのほかにいちごジャム・チョコ生クリーム・バニラアイスが用意されている。生地が温かいので、アイスとの相性はバツグンだろう。トッピングはアイスにしておけばよかったよ。


で、食べ終えたんだけど、3本指手袋ではチョコをカバーし切れんかった……


ほどくのに意外と手こずるので、初心者はオリジナルで食べ方を覚えた方がいい気がする。少なくとも私が経験した限りレインボーは確実に手が汚れるヤツなので、写真映えを優先して注文するとスマホで写真を撮るのに苦労するぞ。まずはオリジナルから始めて頂きたい。

とにかく、本当に美味しいのでまた食べたいと思う。流行ってくれれば、手軽に身近で食べられるはずなので、ネクストブレイクに期待したい。


・今回訪問した店舗の情報

店名 トルドロ
住所 東京都新宿区百人町1-1-17 1F
時間 10:00~23:00

参考リンク:Instagram @trdlo_tokyo
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24