流行の移り変わりによって、老舗ギャルブランドの中には「えっ、コレがあの◯◯!?」と驚くほど劇的な方向転換を行うものも少なくない。そんな激動のギャル服界にあって『SLY(スライ)』は、昔と変わらぬオシャレかっこいい雰囲気を貫いている気がする。
昨年のSLY福袋では、着る者を選ぶ強気な姿勢に「これぞ福袋」と大きな感銘を受けたものだ。果たして今年はどんなオテンバっぷりを見せてくれるのか? 公式通販サイトで購入した2021年福袋(Mサイズ)は税込1万1000円。
・圧巻の12アイテム
中身はトップス7つ、ワンピース2つ、スカート1つ、パンツ1つ、厚手のロングカーディガン1つ。昨年の10から2つ増の合計12アイテムだ。ついに1着1000円を切ったことになる。
期待していた靴とコートがないのは残念だが、色とりどりでイイ感じ。こんだけ入ってりゃ2つか3つはアタリがあるでしょ、きっと! とりあえず1つずつ見ていくことにしよう。
まず個人的に最も期待できると感じたのは『ワイン色のワンピース』。しかし実際着てみると……
スゲェ膨らんで見える & スリットが深くてパンツ見えそう。
フ〜ム…………「試着してみたら思ってたのと違った」というのはよくあることだ。ただし「試着してみたら意外と良かった」というパターンもあるから、今度は逆に1番ヤバそうな『チェック柄のトップス』いってみよう!
が……コレは着てみてもヤバいやつだった。
・こっちはどうだ?
無難そうに思えた『水玉のトップス』も……
着てみるとピエロっぽくなり……
『ショッキングピンクの半袖ニット』は……
ピタピタすぎてヘソが浮き出てしまった。
私は身長169cmと女子にしてはやや大型であり、上記の服も小柄な女性であれば素敵に着こなせる可能性はある。しかし私が普段SLYの洋服を購入するにあたり「サイズの面でそこまで不自由はしていない」という点は、名誉のためにお伝えしておきたい。
つづく『グリーンのスカート』と『イエローのパンツ』はサイズの関係で……
『肩開き半袖トップス』と『謎の胸当て付きTシャツ』は年齢の関係で、残念ながら着用姿をお見せすることができない。まぁ着られたとしても私は着ないけど……!
そして『イエローのランニングシャツ』に至っては、着る前から「陽気なアメリカ人男性っぽくなる」と予想できてしまった。よって当サイトの男性メンバーに着用してもらうことにしよう。
ホラぁ、やっぱり陽気なアメリカ人男性みたい!
・古き良き福袋
ちなみに今回の12アイテム中、私が最も使えると感じたのは『カーキ色のロングニット』だ。コレに『ワイン色のタートルネック』と『チェックのキャミワンピ』を合わせてみた結果……なんとなく “買い物へ行くオカン” 風になった。オカンっぽいとはすなわち “優しくて落ち着いた雰囲気” ということ。
当サイトで毎年ギャル系福袋を攻めているレイちゃんの記事によると、最近のギャル系福袋は普通に使える服が入っているものが多いようだ。しかし「普通に使える服が入っている福袋」に、果たしてどれほどの価値があるというのだろう? みんなよ〜く考えてみてくれ。
SLYの福袋を「当たり」と取るか「ハズレ」と取るか? それは各自の価値観次第……でも個人的には、昨年同様「福袋って本来こういうもんだよね」と感心する部分が大きかった。大量の服に夢とロマンが混ざったSLYの福袋……やはり私は来年も買ってしまうだろう。
(※ SLY公式通販サイトで1月4日現在、2021年福袋は完売)
Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
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