『駿河屋』はゲーム・古本・DVD・CD・トレカ・フィギュア等といった “クールジャパン” 関連のアイテムが何でも揃うチェーン店である。年末の秋葉原を歩いていたところ、駿河屋店頭に『おそ松さん福袋』が山積みされているのを発見した。
別に私はおそ松ファンではないため、普段なら黙って素通りするところだ。しかしその福袋に記された “謎の暗号” がどうしても気になり、つい購入してしまったのである。小物雑貨20個入りで価格は2000円(税込)。
・これが噂の……!
各福袋には同じ6つ子のイラストが印刷されている。よく見ると……
それぞれ異なる位置に “赤いマル印” が書き込まれているようだ。さらに注意深く観察すると……
6つ子の中の1人にマル印が付いている!
わ、分かったぞ…………オタク文化にはあまり詳しくない私だけど何となく分かった…………これはつまり…………
“推し” ってヤツだな……!?
・パンパンの中身
これは恐らく「マル印のついたキャラのグッズが入っている」とみて間違いないだろう。そう推理した私は、迷わず『一松(いちまつ)』の福袋をチョイスすることにした。
実は私、アニメ『おそ松さん』を一度も観たことがない。しかし6つ子内における『一松』のポジションが他アニメでいうところの『飛影』や『流川くん』と同じであることは、雰囲気でなんとなく察しがついていた。要するに私はこのテのクールキャラが好きなのだ。
ギッシリ詰まった中身は詳細不明なものも多いため、種類別にまとめさせていただく。
・一松カンバッチ ×9
・一松キーホルダー ×7
・一松ストラップ ×2
・一松パスケース ×1
・エスパーニャンコクリップ ×1
う〜ん、スゴイ大量! これは推理どおり『推しキャラ福袋』ということで間違いないようだ。たった2000円なのにここまでやってくれるとは駿河屋、気が利いてんな〜!
・元マツ女にきいてみた
とはいえ、何度も言うが私はおそ松さん素人である。果たして大量の一松グッズをどう活用すればいいのか、皆目見当もつかない。そこで元マツ女(おそ松さんファンの女子)でおなじみ、松野元子(まつのもとこ)さんに意見を求めてみることにしたぞ。今回のグッズには一体どれほどの価値があるのでしょう?
松野元子「 “痛バッグ” を作るのによさそうですね〜」
── “イタバッグ” とは?
松野元子「キャラクターの缶バッチやキーホルダーを大量に取り付けたバッグのことです。あっ、この “アクキー” は上半身が裸のデザインなので、オタクは喜ぶと思います」
── “アクキー” とは?
松野元子「アクリルキーホルダーのことです。あとは、このお菓子モチーフのデザインとか、普段と違う服を着ているグッズも人気ですね」
──フムフム……
松野元子「おそらく4〜5年前なら、かなり価値があったんじゃないでしょうか……えっ? 亀沢さん、一松が好きなんですか!? 一松は6つ子の中で一番人気のあるキャラなんですよ、お目が高いですね〜! あっ、でもカラ松も同じくらい人気かも……えっ? 私ですか?
私はトド松が好きでした。トド松の魅力? そうですね〜 “流行に敏感でオシャレぶってるんだけど少しジジくさい” っていうギャップでしょうか…………あっ、それから個人的に、トド松って小沢健二に似ていると思うんですよ」
──なるほど
・少しだけ “推し” が分かった
松野元子さんの話には正直ついていけなかったものの、「推しを愛でる」という感覚は少しだけ理解できた気がした。「いつか本気になれる “推し” を見つけたい」……『おそ松さん福袋』は、きっとあなたをそんな気持ちにさせてくれるだろう。
Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
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