とてつもない一撃だった。私自身が初めて食べたから衝撃が大きかったというのもあるし、ただの「ふりかけ」だと勘違いしていたというのもあるが、それを差し引いても強烈だった。味的な意味で。

早い話が、めちゃ美味しかった。加えて、正月明けにこそ食べたい味な気がする。だからこそ、ランキング1位だったのだろう。納得だ。

・錦松梅の福袋

なんの話かというと、錦松梅(きんしょうばい)の福袋である。ご存知だろうか、錦松梅を。私自身は約1ヶ月前に知ったのだが、佃煮の老舗である。

その店の福袋が、高島屋オンラインストアの福袋部門でランキング1位だったことがきっかけで知った。あくまで私が見たときのランキングなので一時的なものなのだが、「ふりかけ」の福袋が1位というのは私にとって意外だった。


高島屋のオンラインショップでランキング1位といったら、以前に当サイトで紹介したホテルニューオータニの福袋みたいなゴージャス系が独占していると思っていたからだ。

大変失礼ながら、「ふりかけ」にゴージャスさは全く感じない。なのに1位って、どういうことだろう? 普通のふりかけで、高島屋のオンラインショップでランキング1位を取れるわけがない。


いや、待てよ……


もしかして……


化け物みたいな「ふりかけ」なのでは?



──という期待を込めてポチったら、実際に化け物だった

簡単に言うと、「ふりかけ」というにはあまりにも「佃煮」で、「佃煮」というにはあまりにも「ふりかけ」だった。もっと簡単に言うと、白米の上にかけたらめっちゃ美味い。


一般的なふりかけに比べてしっとりしており、素材をダイレクトに感じる。なんでも、鰹節をはじめ白胡麻、きくらげ、松の実、椎茸などが入っているとのこと。

おそらくだが、おせちのような上品な料理を食べたあとは、より一層食べたくなるのではないか。つまり、錦松梅の福袋が1位だったのは「おせちを食べたあとにコレを白米にふりかけて食うのが最高なのよ」と思っている人が多いってこと……なのかもしれない。



なお、その福袋の中身は、ほぼほぼ「ふりかけ佃煮」のみ。他に器なども付いてくるが、ふりかけとしては1種類だけだ。いちおう、福袋のラインナップを以下に書き出しておこう。

【錦松梅 佃煮ふりかけ福袋2025(3000円)の中身】


・有田焼容器入り 佃煮ふりかけ(90g)
・プラスチック容器入り 佃煮ふりかけ(90g)
・佃煮ふりかけ(90g)
・佃煮ふりかけの小袋(30g×3袋)


なんとも思い切ったラインナップである。「いろんな味を楽しんでくださいね」というスタンスは皆無で、「余計な味は入れておりません」という職人的雰囲気


そして、その福袋が(一時的とはいえ)ランキング1位だったという事実。これは結構な快挙と言えるのではないだろうか?


ちなみに、こちらの福袋は現在売り切れ。今はもう買えないが、来年の購入検討リストに入れてもいいかもしれない。本当に贅沢な福袋って、意外とこういうものな気がするぞ。

参考リンク:高島屋オンラインストア錦松梅
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼ちなみに、段ボールに「われもの注意」のラベルが。何かと思ったら……

▼有田焼だった。正確に言うと、この中にも「佃煮ふりかけ」が袋のまま入っていた