『スラムダンク』の影響でバスケ部に入った高校時代、引退した先輩たちから繰り返し聞かされていた話がある。それは「引退して勉強時間が増えると成績が下がる」ということ。必死で部活と勉強を両立している時のほうが、逆に集中できていたというのだ。なるほどね〜。

私は高1の2学期でバスケ部を辞めてしまい、けっきょく先輩たちと同じ境地に到達することはなかった。しかし最近ようやくあの意味を理解しつつある。要するにコロナでずっと家にいた2020年、ち〜とも仕事がはかどらなかったのだ。

つまり旅行をしたりクラブで踊ったりしていた頃のほうが、結果として仕事も頑張れていたというワケ。なんだか味わい深い話だよね。あ〜ぁ、来年こそは旅行したりクラブで踊ったりしたいな〜! ってことで私が苦しみながら書いた2020年の記事のうち、個人的に印象深かったヤツを振り返ってみたい。

・私的ベスト5

ドロップキックを1日で習得できるか? 女子プロレス団体に入門してみた結果 → デビューへの道が開ける事態に

我がライター人生で最も “体を張った” といえるのが今年2月、女子プロ団体『アイスリボン』へ体験入団した記事だ。体験にしちゃハードな内容だったけど頑張った。コーチから「才能がある」と言われ、たいそう気を良くしたものである。もっと強くなりてぇな〜!


【隔離体験】アパホテルを一歩も出ずに2日が経過 / 不安とイライラと過食で発狂しかけたが…「あるもの」を見なくすることで一気に解決した

……とか言ってたら4月にはコロナで大変な世の中になってしまった。アパホテルを1歩も出ずに5日間過ごす検証では、「 ”外出しない” と “外出してはいけない” のとでは心の負担が全く異なる」という事実を痛感させられた。皆さんも試しにやってみてほしい。


【大人】先輩の誕生日を全力で祝った結果生じた「ありがた迷惑」と「負の連鎖」…悲劇を繰り返さぬため今すぐやるべきこと

そういえば1月、サンジュン記者の誕生日パーティーを開催したのも懐かしい思い出である。「職場での祝いごとは最小限にとどめたほうがよい」という重大な気づきを得るキッカケとなった。しかしその後、私の誕生日をガチスルーされたのは少し悲しかったけど……。


【梨騒動】鳥取名産『二十世紀梨』が本当は千葉生まれだということを千葉県民はどう思っているのか? 聞いてみた結果 → 大論争になった

とはいえサンジュン記者には色々とお世話になっているのだから、誕生日のことくらいでガタガタ言うつもりはない。彼と私は “出身地が梨の名産地” という共通点があり、二十世紀梨に関する記事では熱い梨議論を繰り広げさせていただいた。梨って、いいよね。


【英断】『地球の歩き方』電子版が今なら主要全185タイトル読み放題! 中の人にその想いをきいてみたら…今すぐ海外旅行できるんだと気づいた

あやうく受話器が手汗で水没しそうになったのは、憧れの『地球の歩き方・編集室』に取材を申し込んだ時のことだ。航空会社、旅行代理店、宿泊施設、そして旅行ガイド本……。旅に関わる全ての業種の方々には、どうかもう少しのあいだ踏ん張ってほしいと願う。


インドでインド人にポケモンカレーを食べさせてみたら…

あぁ、思い返せばインド人にポケモンカレーを食べさせたのはちょうど去年の今ごろだった……!  “日常” のありがたみを知った2020年。きっと今後の人生において必要な経験だったに違いあるまい。来年こそ……来年こそ本気出すぞォ〜!!!


Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.