幼少期、誰もが1度は遊んだことがあるだろうレゴブロック。なにごともレールから外れるのに抵抗がある筆者は、城などの大きな作品をマニュアルどおりにちまちまと進めるが好きだった。

一方で「自分の身長よりも高いタワー」とか、「物理的に絶対に沈没する形の船」とか、自由な発想でオリジナル作品を作り出す兄弟のことを「それ意味あんの?」と思いながらも、内心ちょぴりうらやましかったりもした。

えーい、筆者も既成概念から解放されて自由になりたい! というわけで日本生まれの極小ブロック「ナノブロック」で、自由すぎる作品を作ってみた。それも大好きなあの食べ物……納豆だ!


・ナノブロックアワード受賞作

といっても筆者のアイディアではない。ファンから作品を募集する「ナノブロックアワード 2014-2015」受賞作なのだ。作者は兼松弓弦さん。作品名は「納豆」……そのまんまやん!

トランプほどのサイズの箱に、設計図とパーツがコンパクトにまとめられている。雑貨屋でも文具屋でも書店でも簡単に陳列できるこのサイズが人気の秘密だと思う。

さっそく作業開始……といきたいのだが


ピースの小ささよ! 最小ブロックの縦×横×高さがわずか4×4×5mmだという!

商品コンセプトも「大人が時間を忘れて没頭できる、全く新しいホビーブロック」。筆者はもっていないが、専用ピンセットやパッド(作業中の下敷き)も販売しているとのこと。


1ステップずつ進むので、設計図はとてもわかりやすい。時折クリアパーツを使う。このクリアパーツがあとで活きてくる。


指示どおりに白パーツで納豆パックを組み上げてきたのだが……ここでふと気づいた。

筆者はずっと、納豆パックを真上から見た状態で、底から順に積み上げているのだと思っていた。けれど実は、真横に倒した状態で組んでいたんだな。

そうだよね、別にブロックが絶対に上を向いてないとダメなんて決まりはないよね。この時点からして発想が違う!


箸は円柱パーツをつなげて作る。基本的にパーツの「合い」は良好なナノブロックなのだけれど、この円柱パーツだけは切断面が斜めになっていたりして、直線的に連結するのが難しかった。


隙間に納豆とネギに見立てたピースをカラカラと入れる。この部分は固定されないので注意。作業は細かいけれど、とくに難しくはない。よし、完成だ!


・完成した姿

見よ、縦横わずか4cmの極小納豆パック。


食べている途中らしく箸が浮いて、喫茶店のナポリタンの食品サンプルみたい。クリアパーツがまさにネバネバと糸をひいているよう!


納豆のつぶつぶ感も非常~によく出ている。ネギは小口切りの青ネギだな。


裏から見ると、クリアパーツが支柱のように箸を支えているのがわかる。「納豆を作ろう」と思い立ったユーモアといい、クリアパーツで糸を表現する工夫といい、素晴らしいのひと言!


・発想力に脱帽!

ブロック作品は規模が大きくなればたいがいのものは表現できると思うけれど、この作品は使用ブロック数200ピースまでの「Under 200pcs 部門」グランプリ。200ピースはかなり少なく、しかも「納豆」に至っては使用130ピースだ。

難易度もレベル2(5段階中)で、初めてでも簡単に組み立てられた。限られたピースで表現力を試す、まさにアイディア勝負の部門。

キャラクターや建築物、乗り物、動物など数えきれないくらいの商品がリリースされているが、なにより個性が光るのが「アワード受賞作」だと思う。「なんだそれ!?」という作品がたくさんあるぞ。

レゴよりもピースが小さいので、省スペースで緻密な表現が可能。海外のレゴ大会では何畳分もの大作が登場したりするが、ナノなら狭い日本の住宅事情にもぴったりだ。カタログを見ているだけでおもしろいので、ぜひご覧あれ!


参考リンク:nanoblock公式サイト
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.