キミにきめた! 納豆大好きの身からしたらヨダレが出るような商品が売られていた。その名も「まぼろしの納豆」。もうコレ、名前がいいし一度どんなもんか食べてみたくなったから購入を即決した。

その「まぼろしの納豆」、北海道のオシキリ食品株式会社というところが製造しているのだが、とにかくこだわりが凄まじい。なにしろ、パッケージには以下のように書いてあったのだ。

・まぼろしの納豆とは

「本格手づくり 夢に見て研究開発したホンマ一号」と。ホンマ一号というのがイマイチ何か分からないが、「本間照蔵」との印鑑的スタンプもあるしきっと本間さんが作ったものなのだろう。とにかく「夢に見て研究開発」だというのが並々ならぬ情熱を感じる。

それにしても、いつも白パックを買っているだけに納豆が袋に入っているのが新鮮だ。開封前からドキドキするなぁと思いつつ裏面を見た私だったが、そこからさらに期待と不安のギアが入った。なぜなら、この納豆はなんと……

大変珍しい大豆を使用していることに加え、「見た目は青色と黒色のブチ色とグロテスク」だというのである。そんなにエグい納豆があるのかと震えたが、もう買ってしまったから先に進むしか選択肢はない。てことで、恐る恐る中身を確認してみたところ……


慌てなさんなと言わんばかりに納豆はパックで丁寧に包まれていた。そして付属のタレが2つ。なんというかめちゃくちゃ上品だ。でも次こそはグロテスクな納豆が出てくるはず。さらに開けてみると……


うおっ……


と思わず声が出たが言うほどグロテスクじゃない納豆がそこにはあった。しかしながらこんな納豆は初めてだ。黒光りしていてネバネバもスゴい。

ちなみにまぼろしの納豆は90gで278円。今回比較するために同じスーパーで購入したおかめ納豆が(50g×3)で105円だから、かなり高級な部類に入ると言える。


・普通の納豆とどう違う?

さて、普通の納豆とまぼろしはどう違うのか比べてみよう。まず見た目だが、サイズが圧倒的に違う。まぼろしはおかめ納豆の2倍……いや、3倍くらいの大きさがある。そしてフィルムを剥がした時点でネバネバぶりは一目で分かるほど!

おかめ納豆がネットリなら、まぼろしの納豆はヌチャァといった感じ。納豆が苦手な人からしたら地獄だろうなと思ったことはさておき、とりあえずそのまま何もつけずに食べてみた。そしたら……

これ、スンゴイ大豆である。普通の納豆が戸愚呂30%なら、これは80……いや、100%の大豆力を感じる。もうこの時点でそんじょそこらの納豆じゃないなと実感していたが、タレをつけても楽しめるのが納豆。次にタレを加えて混ぜてみると……

そんなに白くネバネバと糸引きしない……ような気がする。私は納豆に関して食べる専門なので詳しいことは分からないが、大豆とかが高級だとこうなるのだろうか。

ともあれタレつきの納豆を味わってみると、1粒1粒にしっかりとした大豆イズムを感じる。そして歯応えがあって、ギュッと旨味が凝縮されていて……あと、ほのかに甘みもあったかな。

んでご飯と一緒に食べてみたのだが、改めて大豆のパワーが圧倒的にスゴくて驚いた。米に負けないというか勝っているような気もするから、大豆自体の主張はかなり強かった。いやぁ……これはいい納豆ですなァ。

大豆っぷりで好みが分かれる部分もあるかもしれないが、値段が値段だけにウマいのは確か。通販もやっていて手に入らない「まぼろし」ではないから、大豆感満載の納豆が好きな人なら一度は経験しておくべし!

参考リンク:大塚農場
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
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