今、あるラーメンが日本中のネット民をザワつかせている。SNS映えに特化した、虹色のラーメン『ハッピーレインボーラーメン』だ。こちら、SNS映え投稿分析を専門とするスナップレイスという会社と、外食産業のアスラポートが共同で開発したもの。

2020年12月8日に写真付きのプレスリリースが出されると、その余りにも迷いが無さすぎるヤバい外見にネット民は騒然。「ゲーミングラーメン」などという呼び方も生まれるなど、かなり注目を集めている。見た目のヤバさはSNSやネットニュースですでにご存じの方も多いだろう。では、味のほうはどうなのか? 実際に食べにいってみた結果……

・お店によって色々と異なる

まずは『ハッピーレインボーラーメン』の概要をお伝えしておこう。お値段は税込み1280円。取扱店舗は「どさん子大手町店」、「みそ膳 丸の内店」、「麺酒蔵どさん子 新木場店」、「どさん子八千代台店」、「どさん子×とり鉄 玉穂医大前店」、「どさん子 下前津店」。

「どさん子大手町店」は12月8日から販売を開始しているが、徒歩3分程度しか離れていない「みそ膳 丸の内店」では12月10日からだったりと、販売開始日は各店舗でばらつきがある。

ベースは味噌カレーラーメンだが、使用される麺やスープ、味噌も店舗や地域で異なるそうだ。食べてみようという方は、来店前に電話でお店に確認してみるのが良いだろう。

・1日目

概要はこの辺にして、本題に入ろう。筆者が「どさん子大手町店」を訪れたのは、販売開始の12月8日の夕方ごろ。お店にたどり着くと……


売り切れ


まあ、めっちゃ話題だし、もう夕方だしな。また翌日に再チャレンジしよう。昼頃に来れば食べられるっしょ? そう考えてこの日は帰ることに。今思えば、この考えはメチャクチャ甘かった


・限定

そして迎えた翌日。昼の1時頃にフラフラと再び「どさん子大手町店」前までやってきた筆者。そして衝撃的すぎる現実を目の当たりに。



限定5食


少なっ! いやいやいや、5食ってマジかよ! ネットでメチャクチャバズってるのに5食とか競争率高いってレべルじゃねぇぞオイ!! 食べるまでの難易度がヤバすぎる。

提供数は前日に来た時には出ておらず、またプレスリリースにも掲載されていなかったため、把握している人はかなり限られているに違いない。

これもここで初めて知った情報だが、この店舗での販売開始時間は14時だそう。幸いなことにまだ1時間もある。行列のたぐいもできていなかったため、近くのカフェで1時間待つことに。

そしていよいよ14時まであと15分程度となったところで、『ハッピーレインボーラーメン』目当てっぽそうな雰囲気の男性客2人がお店の前で待っているのを確認。筆者もそこに加わることにした。

聞いてみると、筆者の見立ては正しかった。そのまま3人で店員さんに声をかけ、店の前の壁際に待機列を作ることに。14時まであと10分というところで、5人集まって限定数に達してしまった。

他の店舗でも限定5食かどうかは不明だが、とりあえず「どさん子大手町店」はマジに1日5食のみ。どうしてもこの店舗で食べたいという方は頑張ってくれ。

電話での予約は受け付けていないそうなので、完全に現地での勝負である。ただし、筆者来店時に限っては、手違いなのか何なのか、1件のみ予約を受けてしまったようだった。筆者と同時に入店したお兄さんが、その予約枠だったのだ。

そして、その1人分の予約枠のために待機列は4人で切られていたのだが、その時にちょっとしたトラブルが発生したことも記しておこうと思う。

実は5番目と6番目に待機列にやってきたおじさんが、1人に予約を許したことをとっかかりにして店員さんにゴネたのである。そして「提供まで30分ほど時間がかかる」という条件をのんで、待つ流れに。お店は予定より2食多く用意することとなった。

1人の予約していたお兄さんと、6人の待機列は2人ずつさばかれ、筆者は3人目として入店。ラーメンの様子はこの後お伝えするが、筆者が食べている間に、ゴネた2人のおじさんのどちらかが提供直前に待つのをやめて、どこかにいなくなってしまったのだ。

これは店員さんの会話から把握したことだが、その時点でゴネたおじさん用の『ハッピーレインボーラーメン』の準備はほぼ完了していた模様。「麺伸びちゃうし、どうしよう」と、うろたえる店員さん。なんというか、実に醜いものを見た気分になった。

競争率の高さ的に、今後も同様のムーヴをかます迷惑な輩(やから)はきっと出るのだろうが……いや、いい大人が店員さんに無理言うなよ。売り切れてたら諦めておうちに帰ろうな。子供じゃないんだから。しかも最後はすっぽかすとか最悪だろう。

この出来事を書くと「ゴネればイケる!」と考える、どうしようもない連中が沸く可能性も考えた。が、恐らくその手の阿呆はこの記事の有無を問わず、どの道ゴネて何とかしようとするだろう。

それよりもこの醜い出来事を明かすことで、明日以降から提供を開始する店舗の方などに発生しうるトラブルの一例として知ってもらい、対応策について考える機会としてほしいという思いがあった。店員さんたちには毅然とした態度で頑張ってもらいたい。


・レインボー

さて、いささか飯が不味くなりそうな話を先にしたが、ここから先はいよいよラーメンの食レポだ。テンション上げていこう。


出てきた『ハッピーレインボーラーメン』は、マジでネットで見たまま。果てしなくレインボーだ! ニュース用はガチだけど、実際に提供されるのはそうでもない……的なパターンもあるんじゃないかと考えていたが、そんなことは全くなかった。


ウマそうに感じるかどうかはさておき、びっくりするくらいレインボー。このネタを扱うにあたり編集長のGO羽鳥に話を通した際に、彼は「絵具みたいですね!」と述べていたが、実際に絵具として使えそうなレベルで鮮やかな発色具合。

もちろん正体は絵具ではなく、着色されたチーズ。色のヤバさに少し心理的な抵抗感を覚えなくもないが、味は普通にチーズだ。そしてこのカラフルなチーズは……


チャーシューに塗られている。そのチャーシューの下にはもやしが敷かれており、良い感じにチーズがスープに溶けださないようになっているぞ。SNS用に写真を撮る時間は十分にあるだろう。


チャーシューは1枚ではなく、虹を構成する色ごとに短冊状に細長く切られたものが並べられており、その幅はまちまちだ。筆者のラーメンだと青色担当のチャーシューは細かったが


黄色担当のチャーシューはそれなりの幅で


ピンク担当はその間くらいといった感じ。


麺はモチモチした太麺で、食べ応えがあって良い感じ。


ベースのラーメンは、先にお伝えした通り味噌カレーラーメン味だ。なかなかにパンチ力のあるスパイシーさがチーズと合う。食べ始めると全ての色がスープに溶けだし、混ざり合ってアンハッピーな感じにはなるが、味はウマい。あっさり完食。


Twitterなどでは味の面で心配する声もそこそこ上がっていたが、そこはマジで問題ないぞ! 普通にチーズ入りカレー味噌ラーメンのチャーシュー乗せだ。

潔(いさぎよ)すぎるほどにSNS映えに突っ走った『ハッピーレインボーラーメン』は、味の方も抜かりない仕上がりだったと言って良いだろう。繰り返すが、食べてみようという方は、行く予定の店舗に販売状況について確認してから向かうのがお勧めだ!

参照元:PR TIMES
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.

▼店内は薄暗く、照明はオレンジがかっている。肉眼で見ればこんな感じなので、実際の視覚的なインパクトはそこまででもない……かもしれない。