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ラーメン激戦区として知られている北の大地「北海道」。そんな北海道在中の筆者が本当に美味しい一杯を見つけるために様々な店を食べ歩き、その味をお伝えするコーナー。それが「北海道ラーメン探訪」である。

第9回目となる今回は、恵庭市にある『おとん食堂』をご紹介したい。創業約60年の歴史を誇る昔風ラーメンが特徴の店だ。それでは早速レポートしていこう。

・地元民お馴染みの店といった雰囲気

新千歳空港から車で20分程のところにあるその店に筆者が到着したのは、昼の13時頃。店内を見回すと家族連れや若者、そしてシニアの方など様々な客層で賑わっている。地元民お馴染みの店といった雰囲気が好印象だ。

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・看板メニューは醤油味の「小鳩ラーメン」

この日注文したのは、店の看板メニューである醤油味の「小鳩ラーメン」。価格は税込600円だ。名前の由来は、1955年に創業されたこの店の前身の「小鳩食堂」からきているそうで、約60年前から引き継がれたレシピでそのラーメンは作られているという。ちなみに今回訪問したのは恵庭店だが、本店は岩見沢市の栗沢町にあるようだ。

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・開発に4年をかけたこだわりの麺

5分ほどでラーメンが到着。透き通った美しいスープは野菜と鶏ガラ、そして豚の3種類を掛け合わせて昔ながらの味に仕上げてあり、黄色い中太麺は開発に4年もの歳月をかけてスープに合うようにつくられたとのこと。

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・懐かしくてホッとする味

さっそく味わってみると……初めて食べたというのに、懐かしくてホッとする不思議な味わいがたまらない。脂や塩分控え目のスープに、心地良い弾力の麺が絶妙にマッチしていてウマいぞ。上に乗っている “麩” やピンク色の “なると” もまた風情(ふぜい)があって良い感じだ。

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・味噌ラーメンと肉ご飯を追加注文

昔ならではのウマさに魅せられて、速攻でラーメンを平らげてしまった筆者。もっと食いたい……。そこで恵庭店限定の味噌ラーメン「大将の隠れラーメン」と「肉ご飯」を追加だ! ちなみに注文した大将の隠れラーメンは税込750円、肉ご飯は税込400円である。間も無く、これまたウマそうなラーメンとご飯が到着。こっちもこっちでウマそうだ!!

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・あっさりとした味噌が新鮮

まず、この店舗でしか食べられないという味噌ラーメンをズズッとひとくち。これも先ほど食べた小鳩ラーメンと同じく、優しくてノスタルジックな味わいである。最近の北海道ラーメンで多くみられる濃厚な味噌とは違い、あっさりしているところが逆に新鮮だ。

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・「肉ご飯」は絶対にラーメンと一緒に注文するべき逸品

続いて肉ご飯。ごはんの上に極厚のチャーシューが「ドドドンッ!」と3枚乗っているのだが、見た目よりも脂っぽく無くラーメンスープとの相性も抜群である。お腹が空いている方は、絶対にラーメンと一緒に注文するべき逸品だ。

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おとん食堂という名にふさわしく、優しくそして懐かしい、ホッとするラーメンに身も心も温まった筆者であった。北海道のレトロなラーメンを味わうにはうってつけの店なので、興味のある方は是非チェックしていただきたい。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 おとん食堂
住所 北海道恵庭市漁町13
時間 平日ランチ11:00〜15:00 / 平日ディナー17:00〜20:00 / 土日祝11:00〜20:00
休日 火曜

Report:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.
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▼北海道恵庭市「おとん食堂」
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▼ラーメンは全6種類。
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▼定番の「小鳩ラーメン」
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▼昔風のスープ。
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▼ほど良い食感の麺。
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▼箸で持つとほどける柔らかいチャーシュー。
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▼恵庭店限定の「大将の隠れラーメン」
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▼あっさり食べやすいスープ。
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▼「肉ご飯」
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▼こちらも見た目よりあっさりしていて食べやすかったぞ。
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