ここ最近、ジワジワと人気が広がっているものが2つある。1つは「純喫茶のプリン」だ。割と正統派の固めプリンが特に人気を呼んでいる。そしてもう1つがバナナジュースである。ここ1~2年の間に専門店が増え、純喫茶でも提供するお店が増えている。

そんななかで、東京の東急プラザ銀座にフルーツジュース・サンドの専門店が誕生した。早速行ってみると、店前の看板に「これが、本物のバナナジュース。」と書いてある。ほほ~、相当自信があると見える。飲んでみようじゃないか、その本物とやらを!

・目利きとパティシエ

お店は「GINZA FRUIT BOON by Utsuwa(ギンザフルーツブーンバイウツワ)」という。2020年9月20日にプレオープンし、10月2日から正式に営業を開始している。公式ページを見ると、お店について次のように説明されている。


「江戸時代から300年間続く専門仲卸の目利きによって、選び抜かれた果物。その恵みを、トップパティシエが余すことなく活かしたフルーツサンド・フルーツジュースの専門店です」


つまりフルーツを極めたお店なのだろう。これは期待できるぞ! ということで実際に行ってみると、店に掲げられた看板に目を奪われた。なんだって!? 本物のバナナジュースだと! もしかして私は今までニセモノを飲んでいたのか?


そんなことはない、ニセモノだったはずがない。きっとここは「本物」を自負するくらいバナナジュースに自信があるってことだな、うん。コレを見たらバナナジュースを頼まない訳にはいかない。

ということで、さっそく注文! メニューを見ると、バナナジュースには2種類あることが判明した。1つは通常版(Rサイズ税別500円、Lサイズ税別600円)。もう1つは「特濃」だ。 “特に濃い” と書いてトクノウ! そっちがイイ!! 濃い方を飲もう! ちなみに特濃はRサイズ税別600円、Lサイズ税別700円だ。


・特濃のバナナジュース

店内にはイートインスペースがあるが、カウンター4席のみだ。少し狭そうだったので、テイクアウトすることにした。外に出て、あらためてバナナジュースをよく見てみると、色合いはそれほど濃く見えない。むしろ薄いくらいだ。



本当に濃いのか? どこでも飲めるような普通の感じじゃないの? まあ、飲んでみようか。


う~ん、たしかにかなり濃い。ストローを吸い上げるのに、ちょっと力がいるくらいトロトロの濃さだ。でも、味はそこまでかな~……。期待ほどではなかったか。そう思いかけたその時!


うん?


ウーーン!! 来た、時間差で来た! 味の濃さが遅れて来たよ。よく冷えているもんだから、冷たさに味が埋もれていたけど、口のなかで温まって、バナナの豊潤な味と香りが炸裂している!


しかも猛烈に甘い! 力強いけど角のないまろやかな甘さだ。驚くのは砂糖を使っていないこと。正直いって、その事実を受け入れられないくらいの甘さである。なるほど、これが本当のバナナの甘さなんだな。「本物」と称する理由がよ~くわかった。バナナジュースが好きなら1度行ってみて欲しい。そして体験すべきだ。本物のバナナジュースの味を。


・今回訪問した店舗の情報
店名 GINZA FRUIT BOON by Utsuwa(ギンザフルーツブーンバイウツワ)
住所 東京都中央区銀座5丁目2-1 東急プラザ銀座 B2F
時間 11:00~21:00
定休日 なし(施設に準ずる)

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24