2022年5月、当編集部のサンジュンがローソンで手作りバナナジュースを発見した。しかしながらその当時、公式に手作りバナナジュースを販売しているという情報はなく、同社に問い合わせると「ローソン本社としてはバナナジュースを扱ってはおりません」ときっぱり断言されてしまったのである。あれは幻だったのだろうか?

それから約1年を経て衝撃の事実発覚! なんとローソンは全国で8店舗限定で店で作るバナナジュースを販売していた!! いつの間に!? 公式の手作りバナナジュースはどんな味なのだろうか? 気になるので飲んでみた!

・全国8店舗のみのマチカフェプラス

「お店でつくっています」と謳(うた)うこの商品「マチカフェプラス」は、ローソンのブランド「マチカフェ」の進化版と考えて良いだろう。ローソン研究所には現在(2023年4月)販売しているメニューを公開している。

それによると、4月11日より販売開始になったコーヒー「ゲイシャ」を含む全12種類。そのうち7種がバナナジュースだ。


マチカフェプラスの販売を行っているのは、東京:ナチュラルローソン高輪台駅前店、東尾久5丁目店、久が原一丁目店、新宿御苑中央店、百草園駅前店、千葉:千葉祐光四丁目店、埼玉:草加氷川店、川越松郷店の計8店舗のみだ。

その中にサンジュンが発見した東京・八丁堀一丁目店は含まれていない。ということは、やはりあの店のバナナジュースは店舗独自の販売商品だったようである。



さて、編集部近くの新宿御苑中央店でも販売しているとわかったので、さっそく買いに行ってみた。


このお店では4月3日から提供が始まったばかりのようだ。注文はセルフのコーヒーを買うのと同じようにレジで直接行う。まずはベーシックな「バナナミルクスムージー」(税込350円)を飲んでみるとしよう。


どうやら作るのに多少時間を要するらしく、フードコートでお馴染みの呼び出しブザーを渡された。コンビニでコレを渡されるのは初めてだ。


5~6分してブザーが鳴り、「お待たせしました~」と呼びかけるスタッフから商品を受け取った。これがバナナミルクスムージーだ。


砂糖不使用というスムージー、飲むと自然な甘さで冷たくて美味しい。あいにくこの日は土砂降りだったが、よく晴れた暑い日に飲んだら、最高に違いない。



後日、「ショコラベリーバナナスムージー」(ホイップあり:税込480円)にもトライしてみた。


こちらは砂糖とチョコレートソースが入っているので、結構甘い。しかしバナナといちごの果実味をしっかりと感じる。店内調理でフレッシュな果物を使用しているので、ジュース専門店にも引けを取らない美味しさだ。


ちなみにセブンイレブンには専用マシンで作るスムージーが、ファミマにはレンジでチンして作るフラッペがある。いずれも冷凍商品なので、果物の鮮度だけで見れば生のものを使うローソンに分(ぶ)があると言えるだろう。

とはいえ、まだまだマチカフェプラスの提供店舗は少ない。今後拡大すれば、他社をしのぐヒット商品に成長する可能性がある。さらにはコーヒーショップをも脅かす商品になり得る。だって安いからねえ。バナナジュース専門店なら1杯500円くらいが普通でしょ。350円はかなり安い印象を受ける。

いずれにしても、店が増えないことには話にならない。2025年に500店舗で導入を目指しているそうだ。こりゃ近いうちにジュース・スムージー界隈は激戦になりそうだぞ!


・今回訪問した店舗の情報

店名 ローソン 新宿御苑中央店
住所 東京都新宿区新宿1-8-5
時間 24時間(マチカフェプラスの提供は8:00~20:00)

参考リンク:ローソン研究所
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
Screenshot:ローソン研究所