マスク不足の解消後も、快適性や地球環境負荷などいろいろな理由で布マスクを使う人も多いと思うが、洗濯はどうしているだろうか。汗をかきやすいこの時期、毎日どころか1日に何度も洗いたくなる。洗濯乾燥機や浴室乾燥機があってもマスク1枚のためだけに……とドライヤーでしのいだ経験もあるかもしれない。
そんな悩みを解決すべく、サンコーから超小型卓上乾燥機「パラソルドライハンガー」(税込3980円)が登場。「超」小型と名乗るだけあって、旅先にまで携帯できるサイズな上に、2万円はする小型衣類乾燥機の世界では破格といえる。
となると心配になるのはパワーだが、もし十分に乾燥できたら画期的な商品ではないだろうか? 部屋干しの救世主になるのか、使い心地をレビューしてみる。
・「パラソルドライハンガー」(税込3980円)
箱からして本当に小さい。片手で軽々持てるくらいだ。
内容物は本体、ポール、フックというシンプル構成。重さはわずか500gで、付属のポーチに収納すれば、そのまま旅先に持って行ける。
組み立ても簡単。本体にポールを立てて、フックを取り付けるだけだ。フック部分に洗濯物をかけることになる。
使用例では「子どもの上ばき」というのもあったが、幼稚園児用など本当に小さいものだけ。女性用でも大人の靴は入らない。
今回は実験として、布マスク(ガーゼマスク)、アンクルソックス、普通のソックス、タオルハンカチを入れてみる。説明書には「しっかり脱水してから」とあるので、手洗いのあとに軽く絞ってある。
アンクルソックスのように短いものはそのままフックにかけられる。布マスクは紐が伸びたら嫌なので、小さなピンチを使った。
ハンカチのようなものは大きく開いて干すのがよさそう。今回は検証なので靴下などと一緒だが、1枚だけであれば全部のフックをおおうように広げられるので、効果的に乾かせると思う。
操作はセンサーボタンで行う。「送風モード」と「温風モード」を切り替えることができ、3時間で自動オフ機能がある。セットしたまま放置できるのはいい!
スイッチを入れると熱気球のようにむくむくと膨らみ、コーッという動作音がする。ドライヤーを「セット(弱)」で使っているくらいの音。寝るときには気になりそうだが、ホテルの隣室や隣家にまで聞こえる音量ではないと思う。
膨らんだときの高さは30cmほどで、600mlペットボトルの1.5倍くらい。内部は約70度の高温になり、3時間使用したときの電気代は約14.5円(1kWh単価27円)だという。
カバーは完全に閉めず、空気穴を作るよう推奨されているのだが、力強く温風が吹き出してくる。これは期待できそう。
・1時間後
1時間が経過した。自動オフ時刻(3時間)まではまだまだあるが、乾き具合を1度チェックしてみる。
ここで意外なことが起こった。4点の中でもっとも大判のタオルハンカチが乾いている! 靴下やマスクのように「複数の布が重なっている」構造でないからかな? あるいは大きく広げて干したのがよかったかも。
アンクルソックス、ソックス、マスクはまだまだ「生乾き」だった。タオルハンカチがなくなった分、内部を広く使えるようになったので干し直してもう1時間やってみる。
・2時間後
開始から2時間が経過したところでもう1度チェック。自動オフ時刻まではあと1時間。
ソックスはどちらも完全に乾いている! すごい!!
驚いたことに、ガーゼマスクが1番乾きにくかった。紐のところがあと少し。
縫い目があったり、何層にも重なって複雑な構造をしていることが原因だと思う。ただしこれも本当に「心なしか湿っている」というくらいで、残り30分もしないで乾いた。
・あなどっていた
正直あなどっていた。「あったらいいな」を実現してくれるサンコーなのだが、ニッチすぎて思わず「ネタか!」とツッコミたくなる商品があるのもまた事実。しかし今回の「パラソルドライハンガー」はガチで役に立つアイテムだった。
結論としてハンカチは1時間、靴下は2時間、ガーゼマスクでも2時間半で乾燥できた。キッチンとかに置いておいて、家族分のマスクをさっと洗っては乾燥……とサイクルを回せばいいんじゃないかな?
熱に弱い素材には「送風モード」もあり。使用例ではふきんやマスクのほか、外に干したくない下着も挙がっていた。とにかく小型なので、洋服のような大きなものは乾かせない。あくまで小物用だが、ちょっとしたものの乾燥にはかなりオススメだ。
参考リンク:サンコーレアモノショップ
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.
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