ロケットニュースで扱われるカレーと言えば、8割くらいが松屋のものだろう。復活するたびに報じられる「ごろチキ」と、最近では「ごろビー」も登場した。どちらも松屋が牛丼チェーンだということを忘れるレベルで美味い。
ただ、ちょっと重たく感じる日もある……と思うのだ。どちらも辛さがやや強めで脂っこいという特徴がある。それがいい所でもあるのだが、天気やコンディションによってはマイナスに働く。美味さに妥協は無しで、もう少し優しいカレーが選択肢に欲しい時もあるだろう。そんな時に最高なのが、サイゼリヤのキーマカレー。お住まいの地域次第だが、チキンとビーフがある。ちょうどランチメニューが更新されたので、あらためて紹介したい。
・ランチメニュー
サイゼのビーフキーマカレーについては、2019年2月10日に神奈川限定ということで報じている。このビーフキーマカレーだが、実は2020年2月25日のランチメニュー更新によって、ほぼ全国に展開していたのだ。
その時のメニューはA版、B版、C版、D版と地域別の4種展開。A、B、D版がチキンキーマカレーで、C版がビーフキーマカレー。そのC版は東京23区と千葉、茨城、愛知、岐阜、三重、滋賀、近畿、中国、九州なので、当初神奈川のみだったビーフキーマカレーは関東以南に幅広く伝わることに。その他のエリアはチキンキーマカレーがカバーしていた。
そして2020年6月8日にランチメニューが再び更新。こんどはA版、B版、C版の3種類に。大まかには、これまでチキンだった東京の23区外から神奈川、静岡、山梨、名古屋市以外の愛知がビーフに変わった感じだ。
提供は平日の11時から15時までのランチメニュー。お値段は税込み500円で、サラダ付き。110円でドリンクバーも追加可能。コスパの神である。概要はこの辺にして、まずはビーフキーマカレーから行こう。
・ビーフ
味についてはもはや多くを語る必要はないだろう。具がゴロゴロと入っているタイプではないが、その味から様々な素材が相当煮込まれていることがわかる。ピリッとしたスパイシーさを保ちつつも、フルーティ&ジューシー。
キーマカレーのキーマとはひき肉を意味するが、その名の通り肉はかなり細切れになってルーの中を漂っている。しかし、その分ルー全体にビーフの風味が浸透しており、どこを食べてもビーフ。オイリー感控えめなのもグッド。
・チキン
続いてはチキンだ。見た目的にはビーフとほとんど一緒だが、若干色が明るい。肉質の差か肉の物理的な存在感はビーフよりある気がする。程よい辛さの中に広がるチキンの旨味。そしてやはりフルーティなルー。若干チキンの方がライトな味わいだろうか。
どちらにせよウマいことに間違いはなく、量も多すぎず少なすぎずと良い感じ。500円でこのクオリティは強い。残念な点を挙げるとすれば、今回A版とC版になったエリアは2月25日の頃から変更無く、これまでチキンだったエリアは相変わらずチキンで、ビーフだったエリアはビーフのままと言う点だろう。
どちらも見た目は似ているが、味は別物。そして両方とも甲乙つけがたいウマさ。両方の味を食べられない地域があるのは悲劇と言えよう。全エリアでチキンとビーフを食べられるようにするか、定期的にチキンとビーフが切り替えられるようになればもはや無敵。手軽に食べられるチェーン店のカレー界において、最強の一角となるのは間違いないだろう。
参照元:サイゼリヤ
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.