東京都のみならず、多くの都道府県で外出自粛要請が発表された今週末。関東地方では桜が見頃を迎え、本来であれば花見シーズン真っ盛りだったハズだ。そんな中、都内屈指のお花見スポットとして知られる『上野恩賜公園』はどうなっているのか? 2020年3月30日(月曜日)の様子をお届けする。

・日本最大級の花見スポット

上野公園こと『上野恩賜公園』は、花見の期間中 数百万人が訪れることで知られる都内屈指……いや、日本屈指のお花見スポットだ。桜の見頃を迎えるこの時期になると、昼夜問わず熾烈な場所取り合戦が繰り広げられている。

また、国内のみならず海外からの観光客が非常に多いことで知られ、桜のシーズンに合わせた団体ツアーも少なくない。普段の平日は比較的静かな園内だが、桜の時期だけは歩くのにも苦労するほどの人であふれかえる、それが『上野恩賜公園』だ。

・上野公園のいま

その上野公園はいまどうなっているのか? 3月30日(月曜日)の9時頃、上野公園を訪れたところ、一部の歩道が閉鎖されていた。人影もまばらで、桜のシーズンとは思えないほど閑散としている。


広い園内を1周してみたが、シートを広げて花見をしているグループは皆無。せいぜい、ベンチに座っているご老人の視界に桜が入っている程度で、そこには弁当も酒もなかった。ただ満開の見頃を過ぎた桜だけが、散りゆくのを待っているだけである。


また、本来であれば大勢の人であふれ返している屋台も全て営業していない。さらに公園内のスターバックスや喫茶店も閉店で、敷地内の上野動物園、東京美術館なども閉園中。行く当てがないのか、海外からの観光客数人が遠くから桜並木をカメラに収めていた。



・花見客は0組

結局、隅から隅を探しても花見客はゼロ、たったの1組も見当たらない。そういう意味で東京都の外出自粛要請は、かなりの効果を発揮していると言えるだろう。桜自体もピークを超しているので、今後も花見客が増えることはなさそうだ。

というわけで、都内有数の桜のスポット『上野恩賜公園』のいまをお伝えした。来年の今頃は心置きなく花見ができる環境でありますように──。

参考リンク:上野恩賜公園
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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