2019年3月12日にオープンし、好評を博しているあの松屋のステーキ屋「ステーキ屋松」。その吉祥寺店限定で、2020年3月25日からTボーンステーキが販売開始となった。

Tボーンステーキ。ご存じだろう。T字の骨がついたままのステーキである。T字の片方がサーロインで、もう片方がヒレと1枚で2度おいしい優秀な奴だ。また、骨がついているという点もテンションが上がる。数多のステーキでも最もロマンがある存在と言っても過言ではない。食べに行くしかねぇ!

・1500円

ちなみにお値段は1500円。まあ、1食にかける金額としてはちょっとお高い気もするが、サラダやスープはセルフで好きにできるし、Tボーンステーキで1500円というのはなかなか高コスパな部類だと思う。だってTボーンだぞ!

ということで券売機にてチケットを購入。店内のシステムなどについては、開店時に訪れた際の記事を参照していただきたい。


壁に掲示されているTボーンステーキのポスターを眺めながら待つこと10分ほど


待望のTボーンステーキが!


来た……ッ!!


そこそこ派手にブラッディな装いで登場したが、高温のプレートの上でジュウジュウとみるみる火が通っていく。


そして跳ねまくる脂と、肉が焼ける良い匂い。すでに目と耳と鼻で美味い


どれくらい焼くかはそれぞれの好みもあるだろう。この日はミディアムくらいな気分だったので、切りながらプレートに押し付けて焼いていく。調味料の類はテーブルのそばに色々と揃っているから、その辺りもお好きなように。今回はゴリゴリにブラックペッパーと岩塩をまぶして食すことに。


・美味い

シンプルに美味い。ステーキ屋松は良い感じにやっている。硬すぎず、柔らかすぎず、1500円でこのTボーンステーキは全然アリだろう。2000円とかだったら、もう少し厚くとかなんとかケチ付けたりもできようが、1500円でこれは優秀

ちなみにT字の骨回りは、良い感じに包丁を入れてくれているので楽にカットできるぞ!


・お分かりですよね?

という感じで良い感じに食べ終えたのだが……いや、まだだな。その楽にカットできる骨回りについて、ちょっとしたトラブルが……尊厳を問われるような事態が発生したのだ……。


Tボーンステーキのこの骨回り、微妙に肉がついている。私的な話で申し訳ないのですが、ステーキだろうが何だろうが、あらゆる骨付き肉に関しては、骨回りの肉も食べたいわけですよ。何なら軟骨までね

それで今回の、包丁でざっくりとカットしやすくされていたTボーンステーキの骨を見て


なんていうか……


その……


下品なんですが……


しゃぶりまわしたい


といいますかね……。わかります? この骨についている肉もどうにか綺麗に食べてしまいたい。むしろ、ここが一番美味い気すらしてきた。きっとこの骨についた肉をそぎ落として食べないことには帰れない。さてどうしたものか。


・第2ラウンドへ

店員や他の客の目を盗んで口に放り込んで出ようか? しかしここは吉祥寺。外はわりと人の多い商店街で、Tボーンステーキの骨をしゃぶり回すのは人としてどうかと思う。いやそもそも口に入りきらないだろこれ。

では手でつかんでかじりつくか? いやそれも駄目な気がする。わりと開けた席で丸見えなので「めっちゃ骨しゃぶりまわしてたおっさんがいる」とかネットに書き込まれてしまいそう。衝立とかあれば隠れてやっていただろうけど。

ここは文明人らしく、ナイフとフォークを用いて上手くやるしかあるまい……。こうして延長戦……いや、第2ラウンドに突入することに。ちゃんとナイフとフォークだけで肉をそぎ落としていく。


そして格闘すること15分ほど。ついに


もうこれ以上はガチで骨というところまで


食べられる部分をそぎ落とすことに成功。


これ以上ないほどTボーンステーキを堪能させていただきました。美味かった。


そして席を立った時、店員さんがめっちゃこっちを見ていることに気づいた。あ、もしかして必死に肉をそぎ落としてるのずっと見てた? すっげぇ真顔でTボーンステーキの骨回りの肉をナイフとフォークでそぎ落として食ってるの、見てた? 見てたのかい? あ、視線そらしたね……? 

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 ステーキ屋松 吉祥寺店
住所 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-28
時間 11:00~22:00

参照元:ステーキ屋松、Twitter @matsuya_foods
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.

日本、〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2丁目14−28