私はこんなに子供に無関心だったのか。そう思うほど、親になって初めて知ることは多い。私もいろいろあるのだが、そのひとつが「子供は鼻をかめない」である。冷静に考えたらできなくて当然だが、周りに子供がいなくて考えたことがなかったんだ……。
そんな乳幼児の鼻水問題で活躍してくれるのが「鼻水吸引器」である。子供の鼻から鼻水を吸い出すアイテムで1000円〜5000円くらいで買えるが、なかにひときわ高価なものがあった。
その名は『メルシーポット(1万2100円)』。正直、高い。だが中途半端なものを買って失敗したくなかったので思い切って買ってみたところ、結論から言うとマジで神! もうメルシーポットなしの育児なんか考えられない。
・高級鼻水吸引器「メルシーポット」
我が家の双子は、特に次男の鼻水量が異常。よく赤ちゃんの鼻水を放っておくと中耳炎になるというが、息子はご多分に漏れず中耳炎になりかかった。なぜこんなに簡単に風邪を引くのか。そして鼻が出続けるのか。鼻が詰まって寝られないから夜泣きもする。もう母のHPは限界よ!
・神である3つの理由:第1の理由「子供を抱っこしながら扱える神仕様」
ということで導入したのが『メルシーポット』だ。メルシーポットはザックリいうと本体、チューブ、そして吸引した鼻水が入るカップの3構造だ。チューブをつけたカップを本体に取り付け、スイッチを入れるだけで扱える。
使うときはたいてい片方の手で子供を抱いているだろう。片手だけで扱えるというメチャクチャ親切な設計なのだ。さらにパーツがうまくハマっていないと動かない点も、安全面に気が配られていて好感度が高い。子供はすぐ触るから……。
・第2の理由:プロ級の吸引力
操作面はバッチリ家庭向き。だがその吸引力はプロ級だ。小児科や耳鼻科でもメルシーポットを置いているところもあるという。さて、実際にチューブの先を子供の鼻の穴にあてると……
ジュボッ!
取れた! さらにチューブの先端がピッタリいい場所にくると
ジュボボボボボボボボボボ!
まぁ取れる。とにかく取れる。
ゴボッ! ジュボバビッ! ジュジュジュジュジュ……
頑固な鼻クソも余裕で吸い出す。吸い終わったものを見ると脳みそも一緒に出てきたかと思うほどの量で、よくこんな小さなお鼻の中に入っていたなぁと思うくらいだ。
・第3の理由「親にも子にも負担が少なくお鼻スッキリ」
パワーがあるのでたった数分でお鼻はスッキリだ。そう、この「数分で解決」がどんなにありがたいことか!
鼻吸引器導入前、息子は常時鼻から滝のような鼻水を流していて、鼻水にかぶれティッシュの摩擦で鼻が真っ赤だった。手動タイプを使ったときは時間をかけた割に鼻水は全然取れず、私はイライラ、子供も辛そうだったのに……ほんの数分で鼻スッキリ、一晩の安眠を得ることができるのである。親にも子にも負担が少ないのがいい。これが1万2000円のチカラなのか!
もっと早く導入しておけばよかったー! でも出会ったときに思い切って買って良かったー! 鼻水がひどいお子さんがいるご家庭には全力で勧めたい‼︎
・神すぎた! ただし……
メルシーポットは息子たちが0歳のときに買ったので、購入してもう1年ほど経つ。一般的にひとりで鼻をかめるようになるのは3〜4才頃だというので、あと2年近くはお世話になることになりそうだ。風邪っぴきのときは、お風呂上がりと朝にメルシーポットで鼻水を吸い出すのが我が家の決まりだ。コンパクトなので帰省先に持っていけるのも良い。
そんな神すぎるメルシーポットだが、ひとつ注意したいのは大人1人で使用する際に結構な地獄絵図となることだ。子供は、まぁ嫌がる。地獄のように泣き喚き、暴れ倒すのだ。
そこまで嫌なものなのかと、メルシーポットを自分でも試してみたところ、メッチャ痒くてくすぐったかった! 違和感はありますよねえ。でもそれはどうしようもないので、子供にはせめて「お鼻ブーンするよ! スッキリするよ!」と笑顔で伝えている。
それが功を奏してか、メルシーポットを見せると、なんと自ら鼻にチューブを入れるようになったのだった。まだ泣くことは泣くけど……息子はお鼻スッキリの快感を学んだようだ。
参考リンク:「メルシーポット」
Report、イラスト:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
▼育児の神アイテム「メルシーポット」。
▼結構小さいでしょ? 缶と並べてみたよ
▼鼻を吸うことで、スッキリすることがわかると
▼メルシーポット待ち
▼お手入れは分解して
▼中性洗剤でジャブジャブ洗っった後、最後にキッチン用アルコールで消毒
▼大人もつかってみた