ツラい、ツラい、マジでツラい。花粉症はマジでツラい。花粉から逃げ切る術はほぼなく、部屋の中だろうとヤツらは目や鼻に侵入してきやがる。鼻水は “スンッ” と流れ落ち、目をパッチリ開き続けることも困難だ。だがしかし……。
こんなにツラいのに「花粉症じゃない人」からすると、何がどう苦しいかサッパリわからないらしい。……それだけならいいが、中には「大げさでしょ(笑)」などと小馬鹿にしてくるヤツらまでいる……許せん! お前ら……強制的に花粉症にしてやるからな!!
・なぜ全員が花粉症じゃないのか?
私、P.K.サンジュンはこの道20年の花粉症のベテランである。その年によって違うが、まあまあヘビーな花粉症患者であることは間違いなく、冒頭でもお伝えした通り、目と鼻の両方ともヤバい。
対して、当編集部のGO羽鳥と佐藤英典は、40年ほど生きているにもかかわらず、いまだに花粉症になったことが無いという。……なんとも人生経験の薄いヤツらだが、なぜ花粉は私だけに意地悪をし、彼らには無害なのだろうか?
そもそも、ちゃんと彼らの目や鼻に花粉は入っているのか? 奇跡的に花粉が1粒も入ったことが無いだけでは……? というわけで今回は、彼らの目と鼻に直接花粉をぶち込んでみることにした。
・超高価な花粉
今回は「スギ花粉」と「ヒノキ花粉」を通信販売で購入した。そのお値段……スギ花粉が1万円! ヒノキ花粉が3万円!! どうやら研究用に採取された花粉のようでメチャメチャ高価ではあったが、彼らに花粉症の苦しみを味わわせるため、それぞれ1つずつ購入することにした。
──そしていよいよ検証開始。2人のまぶたと鼻の下に、たっぷり花粉を塗りぬり & 塗りぬり。さあ、頑張れスギ花粉! やっちまいなヒノキ花粉!! ヤツらの体内でアレルギー反応を起こすんだッ!! 行けぇェェェエエエ! 突撃ィィィィイイイイーーー!! ヒャッハーーーー!
……が、2人とも「粉っぽくてムズムズするけど全然平気」「目も全然かゆくない」「あえて言うなら小麦粉と同じ」くらいの感想しかないらしい……。しばらく放置したものの、結果的に花粉は目のかゆみや鼻水を1ミリも引き起こさなかった。マ・ジ・で?
用意した花粉の品質に問題がある可能性もあるため、念のため私も目と鼻の下に花粉を塗り込んでみたが……目が開かねえ。鼻水が止まらねえ。しかもその後、目が真っ赤になり、軽く殴られたくらい腫れあがってしまった。俺に頑張ってどうするんだよ、合計4万円の花粉よ……。
というわけで、花粉症じゃない人にたっぷり花粉を塗りたくっても「無問題(モーマンタイ)」ということが判明した。花粉症の苦しみを味わわせてやれなかったことは悔しいが、大丈夫な人はどれだけ花粉に攻撃されても大丈夫らしい。個人的には全然納得いかないが、現場からは以上です!
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼花粉なんで効かないだよォォォオオオオオ!
▼結果、大丈夫な人はいくら塗りたくっても大丈夫らしい……。