時として、間の悪いタイミングで奏でられる肛門のファンファーレ、屁。その場の空気を切り裂くあの音は厄介だが、なかでも特に最悪なのは職場での “肛門独奏” ではないだろうか。
もちろん、そうならないよう多くの社会人が自分の肛門に気を配りながら仕事に励んでいるわけだが、注意が薄れてしまうときだってあるもの。例えば、風邪で鼻水が止まらず、鼻をかんだときだ。力んだ瞬間、肛門への注意がついおろそかになって……。
ということで今回は、職場で鼻をかんだ瞬間にファンファーレを奏でてしまった人にありがちなことを、あるあるという形でお伝えしたい。突然の肛門独奏とは無縁の人も、以下を読めば “やってしまった人” の気持ちが分かること請け合いだ。
【職場で鼻をかんだ瞬間、豪快な屁を放ってしまった人にありがちなこと40連発】
1. 一瞬、何が起こったのか自分で把握できない
2. 条件反射的に、いつもよりデカい音を出しながら「ズーーーッ」と鼻をかんでしまう
3. 頭で「自分は屁をこいた」と理解するよりも先に、まず鼻水が出る
4. 屁が出てからここまで0.2秒
5. 時間を1秒だけ前に戻せたら……!
6. ついでに屁を肛門に戻せたら……!
7. 耳に残る「ブーーーーッ」という音が、その希望を打ち砕く
8. オフィスで屁を響かせてしまったなんて、絶対に認めたくない
9. ティッシュを顔から離すのが怖い
10. 顔を上げて回りを確認するのは、もっと怖い
11. このままずっと、鼻をかんでいたい
12. 何なら、ティッシュに顔を埋めたい
13. 屁が出てからここまで1.3秒
14. とりあえず、鼻をかみながら「鼻水が大変で」という演技をしばらく続ける
15. その状態のまま、周囲の人が屁の「ブーーーーッ」を鼻水の「ズーーーーッ」という音だと勘違いしてくれる可能性について考えてみる
16. 「ブーーーーッ」と「ズーーーーッ」の絶望的な違いに打ちのめされる
17. 「ズーーーーッ」に比べて、「ブーーーーッ」はあまりにもポップだ
18. 「ブーーーーッ」の無遠慮な弾けっぷりに、腹が立って仕方がない
19. せめて、「スーーーーッ」であったら、ごまかせたものを……!
20. 肛門の油断が恨めしい
21. 開き直って「おなら出ちゃいました〜」と言うべきかどうか悩む
22. だが同時に、職場であるという事実が開き直りを躊躇させる
23. 何より、開き直ろうとしても自分はすでに色々なゴマカシに手を染めてしまったことに気づく
24. 条件反射でやったことなのに、一番かっこわるいパターンになっているなんて……
25. ここで誰かが、「え、屁した?」と言ってくれたら、助かるような気もするが、それだけは絶対に言われたくないような気もする
26. このとき、ずっと鼻をかみ続けていたら、周囲が「あいつは風邪ひいてる → 屁が出るくらい仕方がない」と考えてくれるのではないかという希望が生まれる
27. ちょっと体調の悪いフリも混ぜてみる
28. 「病人にツッコムなよ!」という空気を出し始める
29. 屁が出てからここまで3秒
30. 「これ以上鼻をかんでいると不自然すぎる」という限界ギリギリで、ようやく顔をあげる
31. ティッシュを顔から離すのが怖い
32. 「鼻水が苦しくて」という表情を作りながら、恐る恐る周囲を見渡す
33. 不安が強ければ強いほど、自分から「いや〜鼻水が出て大変で」と自分から周囲に言ってしまう
34. そのとき、「風邪でもひいたの?」というリアクションが返ってくると超安心する
35. 実際は、ほとんどの人が何事もなかったように振る舞ってくれる
36. その気遣いが、嬉しいような苦しいような……
38. 屁が出てからここまで7秒
37. 「みんな大人で助かった」と安心する
39. と、そのとき……! ふと横を見ると……
40. ニヤニヤを一切隠せてない人が、周囲に絶対1人はいる
──以上である。
かなり個人的な体験になってしまったが、鼻をかんだ瞬間、肛門独奏を許してしまった人にとっては、思い当たる項目があったに違いない。
また、もし職場でファンファーレを鳴らしてしまった人がいたら、上のような状態であることを察して、大人の対応をしてあげて欲しい。絶対にニヤニヤした顔で見るんじゃないぞ。絶対にだ!
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼事故から0.2秒後
▼1.3秒後
▼3秒後
▼7秒後。周囲の「大人の対応」に安心……
▼と思ったのも束の間、イヤな予感を感じて震えながら横を見ると……!
▼こっちもか!