ウン。悪くない。可もなく不可もなく……って感じかな〜。先に結論を書いてしまったが、何のことかって、ダイソーの『結ばない靴紐(くつひも)』のこと。

ビヨ〜ンと伸びるシリコン製のバー(棒)的な商品を靴紐の穴の中に差し込めば……伸びるし縮むし、いちいち靴紐を結ばなくても良くなるという、実にものぐさな商品なのだ。

袋の中には、長さの違う7組(14本)のシリコンバーが入っており……


紐靴を用意して、靴紐を抜いて、穴の中にシリコンをグイグイと差し込んでいくと……


アッという間に装着完了。


両方つければ、違和感もない。


しかし今回は、装着感を確かめたいので、あえて片方は「結ばない靴紐」、もう片方は普通の靴紐で1日過ごしてみることにした。


まず、「履く時」や「脱ぐ時」は非常に楽。オリャっと広げればビヨンと伸びる。いちいち靴紐を解いて結ぶのが面倒な人にはもってこいな靴になった。


歩行時の使用感も、実に良好。違和感なし。特に、もしも両足が「結ばない靴紐」だとしたら、なんら不都合なく日常生活でも使えることだろう。

だが、片方だけを「結ばない靴紐」にしたので、何がどう普通と違うのか、わかってしまった。それぞれ解説していきたい。


・普通の靴紐

まず「紐」だが、実にソフティ。結ぶ強さにもよるとは思うが、優しく、柔らかく “足全体を、まんべんなく包み込んでくれる” とでも言おうか。それはまるで「ふとん」のような。普段は全然気づかなかったが、実に気の利いた細やかな仕事っぷりに、あらためて感動した次第である。

・結ばない靴紐

対してシリコンの「結ばない靴紐」であるが、やはりシリコンはシリコンなのだな……という印象。優しさがないというか、機械的というか、「はい、これでいいんでしょ」的な、実に「お役所仕事」的なホールド感なのである。めんどくさくないのは良いのだが、愛が足りないというか……。


もしもどちらが良いかと聞かれたら、私の場合は圧倒的に「紐」である。しかし「圧倒的に違うかどうか」と聞かれたら答えは否(いな)。僅差、さらに “慣れ” るような違いなので、靴紐問題に悩んでいる人は、騙されたと思って試してみると良いだろう。な〜に、失敗しても100円だ。

Report:100均評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24